2009.03.29

彗星をめざせ

って、赤い彗星のことぢゃないですよ>某方面(www

本日のBGM - Holst- Jupiter, the Bringer of Jollity- The Planets Suite

松浦さんの

日経BPネット:浮上した日本の有人月探査計画(4)
日経BPネット:浮上した日本の有人月探査計画(5)

を読みながらうつらうつらと考えてみるに...

松浦さんの第4回の記事の最後のまとめのgdgdっぷりに一瞬どのように反応しようかと絶句してたけれど、さすが、最終回の締めは遠大な視点からうまく持ってきましたね。全く同感です。

「何が日本にとって、日本の国民にとって、なによりも日本の未来にとって最も良いことか」を問い続ける姿勢である。
 国際協力の中で「日本にとっての良いこと」を問い続け、実現するための基本的な枠組みが、「プログラム・オブ・プログラムズ」なのである。
ただ、米国は日本のロケット技術の動向と第三国への技術流出には神経を尖らせていると予想されるので、そのあたりをいかにオープンにかつ国家としての責任をもってコントールした状態で進めていけるのか、が課題ですね。

日本が独自の有人宇宙技術を持つ、というのはある種の悲願ですが、明治40年(1907年)の国防方針で海軍の仮想敵国を米国と設定して士官教育を施してきたことが後の大正11年(1922年)のワシントン海軍軍縮条約での艦艇の保有比率「英:米:日:仏:伊 5:5:3:1.75:1.75」に対する海軍士官の米英への反発の気運が高まる背景になったこと、などと考えあわせると、宇宙空間を決して第二の太平洋にはしない覚悟が必要になるでしょう。

たった100年前の出来事です。この歴史は繰り返したくない。

これは私の妄想ですが、米国、中国、インドなどの各国の一部の人々の頭の中にあるのは100年先を見据えたヘリウム3である可能性があります。それが現実的であるかどうかの議論はさておき、石炭、石油、ウランという発想の流れを延長すれば、次の足がかりとして月を目指す発想がどこかの文系の人の間でくすぶっていたとしても不思議ではないかもしれない。

オバマ大統領はこれに対し、グリーン・ニューディールという明確な政策の舵を切りました。いかにも民主党的な対立軸ですが、宇宙空間においてもこの政策はシーズではなくニーズとして有効に機能する可能性がある。なにしろエネルギー源は寿命あと50億年ほどもある天然の核融合炉ですからね。

このエネルギー革命が仮に成功するとすれば、地球上での当面の争点は食料、水、気候変動、海面上昇、シリコンや電子回路、触媒などの産業活動に必須のレアメタルなど。

月面探査というのは古典的でわかりやすい探検のアナロジーとして、いい練習問題だと個人的には思います。ただ、月面に水資源がなさそうとわかった今となっては、月でも小惑星でもなく、彗星をめざすオプションがあってもよいのではないかと感じています。

星間塵が集積して太陽系が形成される際の惑星の材料となった降着円盤では、太陽が産声を上げたときに水や酸素などの揮発性分はオールトの雲などの遠方に吹き飛ばされているはず。とすれば、地球型生物の活動に必須の水や酸素は、月や小惑星では得られない。太陽系辺縁から太陽の重力に引かれて落ち込んできて、木星の重力に捉えられたエンケ彗星などの木星族などの短周期彗星ではこれらの揮発性分がまだ蒸発している最中なので、ランデブー技術と採掘技術をうまく開発できれば有人宇宙活動の基盤として有効に機能するかもしれない。ヘリウム3もあるだろうし、なにより木星探査とエウロパの生命探査の拠点としても使えるかも... (^^;

戦争をしなくても資源を分け合えるような世界になれれば... いいのにな...

「人類にとっての良いこと」を問い続けましょうよ。

2009.03.18

根拠はないけれど...

日経BPネット:浮上した日本の有人月探査計画(2)

最近報道のあった日本の有人月探査計画に関して松浦さんが

宇宙分野を内閣府に持って行かれそうになっている文科省が、宇宙開発を内閣府に持って行かれることに対する牽制と「今、カードを切らずしてどうする」という意識とが組み合わさって有人月計画を出してきたという推測は、十分な整合性があるように思える。
という文章を書いていて、文部科学省が置かれている現状をおもんぱかるに、どうにも整合性を欠く議論だなぁと思っていたのだけれど、ふと気づいたことがある。

その前に松浦さん情報のまとめを。

・宇宙開発戦略本部事務局が、3月6日の宇宙開発戦略専門調査会・第5回会合に「先端的な宇宙開発利用の推進について(宇宙科学、有人宇宙活動、宇宙太陽光発電等)」という文書を提出した。
・その内容はこれまで文部科学省・宇宙開発委員会で審議されたり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提案してきた長期ビジョンなどと矛盾する点が多い(松浦談)
・官僚は、文書間の矛盾には敏感であり、可能な限り避ける。
・過去の文書との矛盾を放置したかのような文書を出すというのは、この文書が内容を十分練り上げる時間的余裕なしに作成され、会合に出てきたことを示唆する。

ここまでの情報は、今回の動きの震源地が文部科学省である可能性は希薄であることを示唆する。

・(松浦氏が)各方面に聞いてみると、今回の有人構想は、2009年に入ってから急に動き出したものらしい。
・同文書提出前後にJAXA内では上層部から現場に「現在保有する有人技術の種はどれか」という問い合わせが回ったらしい(松浦談)。

この状況から、JAXAにとっても寝耳に水の事態だったように見える(よくあることではあるけれど)。

で、気づいたこと、というのは、オバマ政権が発足してヒラリー・クリントン国務長官が初めての海外訪問先として日本を選んで2月16日に羽田空港に降り立った時のこと。この時、日本の女性宇宙飛行士、向井千秋さんと山崎直子さんが歓迎式典に出席したとのニュースが流れて「へぇ」と感心していたものだった。

この時、向井さんや山崎さんに出席を要請したのは誰か。海外からの要人の接待は内閣府や外務省マターであって、JAXAや文科省の舞台ではない。

ではなぜ向井さんと山崎さんが出席する必要があったのか。

ここから先は推測ですが、この時アメリカ側が麻生首相サイドに議題として持ち込んだパッケージの中に、「NASAの有人宇宙開発に参加する」という形の経済協力の要請があったのではないか。

100年に一度という未曾有の経済危機に見舞われているアメリカにとって、経済再建は最優先課題。事前の予測でもクリントン長官が日本に米国債の大量引き受けなどあの手この手の様々な経済支援を要求してくるのではないか、との観測が流れていた。

思い起こせば、日本の有人宇宙開発は1984年のロン・ヤス会談でスタートした。

宇宙と原子力、日本の安全保障と因縁の深い科学技術庁の栄枯盛衰の歴史と、さらに因縁の深い中曽根一族への取材敢行を希望します>だれ

一方私はこんな文書を解読中。本業が忙しいので遅々として読み進められないのだけど。

Wikileaks: Change you can download: a billion in secret Congressional reports

アメリカ議会の調査部が作った非公開の報告書だったものがネットで見られる。こういう文書が誰にでも見られる動きがあるところがいかにもアメリカ的民主主義だ。

重要なのがこれ:

Wikileaks: Congressional Research Service Report RL34487 - Japan’s Nuclear Future: Policy Debate, Prospects, and U.S. Interests

特に極秘情報などはないけれど、アメリカが日本の核開発についてどのように分析しているのかが第三者的視点でまとめらていて興味深い。

糸川博士と中曽根元総理との間になにがあったかについてもぜひ関係者ご存命のうちに。

2006.10.01

基本的理解

Spiegelさん経由。

J-RCOM: 土曜解説 宇宙基本法案 安全保障利用拡大狙う

「ふむふむ」と読み進んできたのだが、最後のこのコメントで思い切りずっこけた。

日本のロケット技術がICBMで使われるMIRV(個別誘導多弾頭)を基礎的に獲得したと考えていいのだろうか。お恥ずかしい話しだが、ちょっと判断に迷っている。
おい〜、このネタ扱うのであれば、もう少し対象に精通していてほしい。これじゃ「某国上空に衛星を静止させよ」と申した御仁とあまり...

2005.08.12

あすを読む

おおっ、すごい! ついにマスコミが動いた!!

11日23:45〜23:55のNHK総合「あすを読む」で、NHKの室山哲也解説委員がシャトルの今回の飛行で明らかになった課題と、シャトル延期の影響、宇宙ステーションの今後について紹介した後、「私は、今日本がやるべきことは、将来に向かっての宇宙開発のあり方をもう一度しっかりと見つめ直すことだと思います。」と前置きして、次のように述べた。

「日本は何のために宇宙開発をしているのか。有人宇宙飛行をどうするのか。独自で自立した宇宙開発をどのように実現して行くのか。そのグランドデザインをきちんと描き、シャトル計画との関係を再確認する必要があるのではないでしょうか。」

「世界の宇宙開発は流動的に、生き物のように変化を続けています。日本もまた、その変化に対応しながら、未来をしっかりと見据え、自律的に行動するということが今こそ必要のように思えてなりません。」

NHKがここまではっきりいうとはね。すごい。

読売新聞:8月11日付・読売社説(2)

 そうなれば、米国頼みで、ISS計画を中心に有人宇宙開発を進めてきた日本への影響は、避けられない。足がかりを失い、宇宙への道が閉ざされないか。

 日本は、どう米国と協力し、宇宙開発に取り組むのか。政府は、米国の動きを注視しつつ、検討を急ぐ必要がある。

毎日新聞:社説:シャトル帰還 日本は宇宙開発戦略の再考を

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は独自の有人宇宙活動を盛り込んだ「長期ビジョン」を描くが、予算の裏づけはない。将来、独自の有人宇宙飛行に着手する のか、別の戦略を持つのかは、JAXAではなく、国民の意見をもとに政治が判断する課題だ。シャトル後の世界の宇宙開発動向を見据え、日本独自の宇宙開発 ビジョンを政治が描く時ではないか。

読売新聞:宇宙開発 米中競争の時代

日本人女性宇宙飛行士の先駆け、向井千秋さんも「チャレンジャー事故の時は右肩上がりの展望があったが、同じ事故からの再開でも、今は先細りなのが大きな違い」と懸念する。

YMコラム:野口聡一飛行士、ついに宇宙へ

丸の内のプレスルームで出会った記者の人たちの議論は、その一点に集中していました。JAXAのある若い人が、「JAXAの若者には有人飛行の技術を開発したいと考えている人が多いのだから、マスコミがけしかけてくれれば、政治家やお役人さんの意見もそれなりのものになっていくのではないか」「いや、JAXA自体にやる気が感じられないから、マスコミも記事にできないのだと思う」という答えが返ってきました。

これは7月26日のディスカバリー号の打ち上げ直後、的川先生が丸の内のJAXAプレスルームで聞いたJAXAの若い人とマスコミ関係者との会話。7月27日のYMコラムで取り上げているのに今回もう一度そのまま取り上げたということは、よほど印象に残ったのだろう。

そのマスコミが動いた。これが「人が宇宙へ行く」ということのインパクト、なのだろう。

ロケットを開発して打ち上げるだけでは世論は動かない。打ち上げたロケットで何をするのか、が見えるようになってはじめて世論が動く。手段と目的がすりかわらないようにね。

YMコラムでは

それに、まだ飛んでいない3人の日本人宇宙飛行士たち(古川聡、山崎直子、星出彰彦)の3人も困ったことになります。行き着く先は、何と言っても「やはり人間を宇宙に運ぶ日本の技術が欲しい」です。

と結んでいる。管理人もあの3人を応援して行きたい。JAXAが彼らをどう処遇するかに注目。今から14年前に土井さんの処遇について旧NASDAに噛みついたことを思い出した。でも的川先生、技術のために飛ぶんじゃない、でしょ?

DSPACE: 女性飛行士、家族で目指す宇宙

大地さん、いつもの調子で林公代さんを相手にしゃべったな。でも林さんはそれをうまく記事にまとめている。グリーンカードを取るつもりがあることもしゃべってるけど、いいのかな?

[追記] 「言いたいことだらけ」さんからいただいた、日本の宇宙開発の現状に関するコメントは必見です!! どうもありがとうございます。

2005.08.05

文科省がシャトル凍結対応策を検討

asahi.com: シャトル次期打ち上げ凍結 日本の対応策を文科省が検討

おお、よかった。動いた。

大島さん、元村さん、松浦さん、ありがとう。

(というか、Scienceが発端か...)

落とし所はまだ見えないですが...

[追記] ...と思ったら、なんだ、そういうことですか。まぁそうですよね。世の中甘くない。もうちょっと上の方で動くのかと...

[追記2] 関係ないけど、のぐっちゃん、首相の質問によくツッコミいれずにがまんしたな。えらい、よくやった! 管理人だったらガリレオ変換の講釈を始めてしまったかも。ローレンツ変換までいったかどうかは謎。

2005.02.08

NASAの予算

FloridaTodayの記事3本。

FloridaToday: Cuts target shuttles, defense
FloridaToday: New NASA budget plan to study closures
FloridaToday: Hosting shuttle crew on station poses challenges

ブッシュが要求したNASAの来年度予算は165億ドル、2.4%増。一年前の予想増加額と比べると約半分となったが、議会がこれを承認すればNASAにとっては「政治的勝利」とのこと。

細かく見ると、

・シャトル予算は微増で45億ドル。
・シャトルのフライト数の削減をはかり、宇宙ステーションの建設終了とともに2010年で運航終了。年間予算は減額され2010年には24億ドルまでに。
・ハッブル望遠鏡の廃棄の準備のために7500万ドル。
・貨物と乗員の運搬を他国ないし民間企業に委託するために1億6千万ドル。
・次期有人宇宙システムCEVの開発に31億ドル。
・シャトル運航終了から次のCEVによる有人宇宙飛行まで4年間のギャップ。2008年には最初のデモフライト。
・木星の衛星の探査機のための深宇宙探査用の原子力発電装置の開発を廃止、かわりに長期有人宇宙飛行にも使える月・火星・小惑星向けの探査機に用いる電源の実験的開発に着手。
・現在、全米10ヶ所にあるNASAのセンターのそれぞれの存在意義を見直し、廃止・縮小・他の法人に運営させる、などの可能性について検討する。

[2/10追記] SpaceflightNowにNASA予算の詳しい解説記事が載っています。

SpaceflightNow: Analysis: A Promising NASA Budget?

ハッブル望遠鏡と木星の衛星探査ミッションが削減されることを除けば、NASAの科学衛星のミッションは全部無事、という。

日本でもこれくらい詳しくJAXAの予算の推移を解説する記事を書いてくれるジャーナリスト、どこかにいないかなぁ。

2004.12.11

宇宙開発委員会

文部科学省の宇宙開発委員会の議事録情報が突然増えた。更新日を見ると昨日(金)の午後5時。

webに不慣れだった担当者が溜まってた仕事を突然片付けたんだろうか? それとも委員か誰かが指摘したんだろうか...? それとも...?

ま、なんにせよ、いいことです。

2004.09.29

宇宙開発利用の基本戦略(案)

・内閣府:総合科学技術会議の議事要旨

9月9日に開催された第39回本会議の議事要旨が掲載されている。

資料1−2 我が国における宇宙開発利用の基本戦略(案)

すでに新聞でもその骨格が報道されて、細かく見ていけばいろいろと突っ込みどころの多い「基本戦略(案)」ですが、管理人が見るところ、一つ大事な記述がある。

4.分野別推進戦略
(6) 長期的視野に立つ研究開発の方向性
「我が国としては、当面独自の有人宇宙計画は持たないが、長期的には独自の有人宇宙活動への着手を可能とすることを視野に入れ、基盤的な研究開発を推進する。そのため、国際宇宙ステーション計画を通じた有人宇宙活動を今後も継続して実施する。なお、米国などの動向の影響を最小限としつつ、我が国の主体性ある活動を国際協力の枠組みにおいて実施し、着実に技術蓄積を行うための方針を策定する必要がある。」

国内の有人派の人たちから見れば憤飯ものの官僚作文に見えるかもしれないけど、どっこい、これはすごい文章だぞ、と、管理人は思う。メンツと整合性を大事にする官僚がここまで踏み込んで書いたか、と...

これは、JAXAからしっかりした二の矢、三の矢が飛んでくれば、日本の有人宇宙活動のための研究開発を、大手を振って開始できる環境になる、と、管理人は読んだ。ようは野田司令、ここで踏ん張らなかったらいつ踏ん張るのさ、ってことなんだけど。

この「基本戦略(案)」をもってして、河村建夫前文部科学大臣に「 有人宇宙飛行についても、長期的な視野でという指摘、重く受け止めたい。」といわしめたことの意味は大きいと思う。

麻生太郎前総務大臣の「 みんながやさしく見守って、よくやったとほめてくれる国は少ない。そこだけはよく頭に入れておいて欲しい。」という発言は、ごもっとも。

いろいろ言いたいことはあるけれど、ボールはとりあえずJAXA側に投げ返されましたぜ。

2004.04.27

宇宙開発委が調査審議体制見直しへ

いささか旧聞だけれど3月19日付の科学新聞の記事より。

3月10日に開催された第7回の宇宙開発委員会で、調査審議体制を見直して、同委員会の部会を再編成することを決定したという。

推進部会と安全部会、調査部会を常設。利用部会は宇宙ステーション計画の報告書をまとめた後に廃止。H2Aロケットや衛星などの総点検は、担当する部会の下に専門委員会を設置し、ロケットと衛星のそれぞれで調査審議を進めるとのこと。

また、JAXAの業務の進め方や宇宙開発委員会に潜在的に潜んでいる問題を抽出する“特別会合”も併せて設置。

宇宙開発委員会の情報をしばらくウォッチし損ねている間に、いろいろな再編があったんですね。

今日、JAXAの某先生とも話をする機会があったのだけど、やっぱり現場で働いている人間が誇りを持って、次なる目標にチャレンジできるような「遠大なるビジョン」があってほしいものだ。予算取りのお役人の顔色ばっかし窺っているんじゃなくってさ。せっかく培った技術があとに続かないよ。

2004.02.09

日本の有人宇宙開発の今後

詳しくは書けないが、現在、某所で日本の宇宙開発政策の今後を検討する資料の準備が進行中。少し広めにいろいろなところから意見を吸い上げようとしている。でも、話がいつも急なのがいつもながらというか、なんというか。変わってないなぁ>JAXA

3月一杯くらいまでに最終的な形に持っていくみたいだから、最終的な審議の場とは宇宙開発委員会のことか? 宇宙開発利用専門調査会との関係はどうなっていくんだろう?

しもじもの人間がなんらかの形でインプットできるのは今週いっぱいという。そんな。日本の将来30年がこの一週間にかかってるだなんて。

ちょっと頭を整理するために、メモ。

2003.6.25 宇宙開発委員会 利用部会我が国の国際宇宙ステーション運用・利用の今後の進め方について (中間報告)

これの別添1
国際宇宙ステーション(ISS)/JEM 利用計画及び運用・利用体制見直し検討体制 (PDF)

宇宙開発委員会・国際宇宙ステーション利用専門委員会
 ├利用促進検討委員会
 └宇宙環境利用検討委員会
   ├重点化方針原案策定WG
   ├科学研究専門分科会
   │ ├合同WG
   │ │ ├物質科学WG
   │ │ ├生命科学WG
   │ │ └基礎科学WG
   │ └科学観測WG
   ├先端技術開発専門分科会
   │ ├先端技術WG
   │ └有人技術WG
   ├応用利用専門分科会
   │ ├蛋白質技術WG
   │ └ナノ・材料技術WG
   ├一般利用専門分科会
   ├利用制度WG
   └民間活力導入WG

先端技術開発専門分科会のこの時点での認識は:

1) NASDAにおいては有人宇宙技術の開発がかなり行われていたにも拘わらず、外部にはほとんど系統的な説明がされていなかった。
2) 有人宇宙技術が宇宙ステーション実験とは異なるものであることが、十分理解されていなかった。
3) 国際宇宙ステーションの運用に対して、年間数百億円の経費が今後10年間必要と予想されるが、これがネガティブに受け取られる雰囲気があった。

この認識にとりあえずコメントはしない、これが出発点。フレームワークに手を付けないで果たしてうまくまとまるかな? ちょっと考えてみることに。

松浦さんが著作や記事を書いている。五代さんの「日中宇宙戦争」も買ってきたけど、読んでる時間がない。

日経BizTech:
2005年度NASA予算案、新宇宙政策に沿ってスペースシャトルとISSを「損切り」

今週は日記の更新が不定期になる予定です。

[追記] 誤解を招くかもしれないので補足。私自身は宇宙開発とはなんのゆかりもない人間です。ただちょっと日本の宇宙開発について考えてみるだけ。忙しくなるのは上記とは別の理由。

zeitgeist

MyBlogList

無料ブログはココログ