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2011.12.31

2011年という年

今年もあと2時間半。

短いような、長かったような、特別な年。

日本の中でなにかが変わった年。

NASAにとっても、特別な年。

スペースシャトルが30年の歴史に幕を閉じた。

古川さんが1999年の選抜から12年の歳月を経てソユーズで国際宇宙ステーションに向い、単独フライト日本人最長記録を更新した。

未曾有の津波被害を「だいち」が伝えてきた。

HTV 2号機の管制が地震被害によって一時、つくばからヒューストンに移った。ドッキングポート移設の数時間後。移設時に地震が来ていたら…

「きずな」が被災地と世界とを結んだ。

世界を変えてきた人々が亡くなった。

盟友たちと、12年ぶりに再会した。

ソユーズを見に行った友と、飲んだ。

「はやぶさ」の映画が封切られた。

「ライト・スタッフ」を、みんなで、観た。

大きな彗星が、あらわれた。

来年は、この国と、世界の宇宙開発が、新たな地平を目指して着実に歩む年になりますように。

みなさまよいお年を。

2011.12.24

宇宙から見るラブジョイ彗星

11月27日にオーストラリアのアマチュア天文家テリー・ラブジョイさんによって発見されたラブジョイ彗星(C/2011 W3)が、灼熱の太陽の洗礼を無事にくぐり抜けて、南半球の夜明けの空ですばらしい勇姿を見せているとのこと。

少し年配の天文ファンならこの写真を見て、往年のイケヤ・セキ彗星を思い出すかも。そう、ラブジョイ彗星はイケヤ・セキ彗星と同じクロイツ族という「太陽をかすめる長周期彗星」なのです。

ラブジョイ彗星はクロイツ族の中でも「かつてない規模で太陽観測衛星によって観測された彗星」といえるかも。SOHOSTEREOSDOなどで灼熱の太陽の光芒の中をすり抜けていく様子が記録されています。

南半球の各地ですばらしい写真が撮影されていますが、今回いちばん感動したのはこれ。


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Image credit: NASA

ISS Expedition 30の船長、Dan Burbank宇宙飛行士が軌道上から撮影。宇宙時代のクロイツ群にふさわしい一枚です。

メリー・クリスマス!

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