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2010.12.31

宇宙クラスタ的2010年

ふと振り返ってみると、今年はこのブログを3本しか書いてないという。それもすべて山崎直子宇宙飛行士の初フライトだった件… ^^;

昨年3月に始めたTwitterですが、7ヶ月後に携帯が水没してiPhoneに切り替えたのをきっかけに、すっかりブログから遠ざかってTwitterオンリーの暮らしになってました。その間、Twitter上で様々な方と出会い、リアルでもお会いしていろんなイベントに参加したり忘年会をやったりと、今年は文字通りTwitter三昧な一年だったわけです。

そんな一年を振り返って5thstar管理人的な宇宙クラスタなニュースを振り返ってみます。

宇宙からあけましておめでとう

昨年12月21日にバイコヌールからソユーズで宇宙に向かった野口聡一宇宙飛行士。日本人として二人目の国際宇宙ステーション長期滞在で6ヶ月を過ごし、6月2日にカザフスタンの平原に帰還しました。その間、数多くの地球の写真を宇宙から撮ってTwitterに投稿し、宇宙から地球を見るという感覚を世界中の30万人のフォロワーと共有してくれました。帰還後も見計らったようなタイミングでTwitterでつぶやき、多くの宇宙ファンを魅了しています。印象的だったのは元旦に投稿されたこの年賀状。

Noguchinewyear2010
(c) Soichi Noguchi/JAXA

宇宙から見る初日の出。Twitterのリアルタイム性に感動した瞬間でした。

宇宙クラスタWikiページ登場

Twitterのリアルタイム性は感動的ですが、TL上で流れる面白い議論がそのままでは流れ去ってしまうのが残念。そこでいろんな人がTogetterを使ってその時その時の議論をまとめてくれる訳ですが、そんなまとめもいつしか膨大な量に。そこで@lizard_isanaさんこと柏井勇魚さんが宇宙クラスタのためのWikiサイトを作ってくれました。iPhoneの地図アプリを眺めているうちに、宇宙天文航空関連の「ここどこだクイズ」なんてのも。このアイデア、のちに野口宇宙飛行士が軌道上からパクって再現してくれました。(^^)v

米チリで巨大地震発生

宇宙とは直接の関係はないのですが、地理で発生した巨大地震で日本にも大きな津波の襲来が予測されたことからTwitter上ではいろいろな情報が飛び交いました。結果的には日本には大きな被害がなくてよかったのですが、玉石混淆の情報があふれかえるTLの中で、どのニュースメディアよりも速い生々しい情報を手に入れることができるTwitterの威力をまざまざと感じました。日頃どんな専門家をフォローしておけばよいのか、考えさせれられた一日。


今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議なう

政府主導の政策決定を標榜する民主党が宇宙政策について検討するために組織した有識者会議。メンバーの一人に秋山演亮和歌山大学学生自主創造科学センター長が選ばれたことを本人がブログで公表し、その後、会議の様子をブログ上で発信し続けてくれたことから、Twitterの宇宙クラスタでも議論が沸騰。準リアルタイムで宇宙政策決定の状況が部外者にも伝わってくるという、極めて興味深い状況が出現しました。(でもその後の宇宙政策の流れは………)

そして山崎直子さん、宇宙へ

管理人にとっては1998年の宇宙飛行士選抜をともに闘い抜いた盟友の一人。12年の待機期間と度重なるシャトルの打上げスケジュールの変更もものともせず、山崎直子宇宙飛行士がついに宇宙へと旅立ちました。この間、公私にわたり様々な困難を乗り越えてこられた訳ですが、きぼうモジュールの中で作業するなおこさんの満面の笑顔をみて「ああよかった」と、心からうれしくなりました。

その後、12月26日にNPO法人有人ロケット研究会(MRP)と早稲田大学宇宙航空研究会(WASA) が開催したスペースシャトル搭載公式記念品の返還記念式典とその後の懇親会で彼女にお会いして、帰還後初めて、ゆっくりとその心境を伺うチャンスがあったわけですが、新しい目標を見出してがんばっているその姿にまた感動。応援しています。

おめでとう。そしてすてきな未来へ。

第1回宇宙クラスタ酒抜き座談会

都内某所で宇宙クラスタ関係者が今後の広報戦略などを勝手に座談会。Ustreamやついキャスで映像音声も配信し、Twitterを巻き込んでいろんな議論をしました。ニコ生とあわせて現場とネットが侃々諤々と議論を繰り返す様がこのあと、定番の風景に。

はやぶさ、劇的な帰還

このブログの読者には説明は不要ですね。7年間の旅を終えて、幾多のトラブルを乗り越え、今年の社会現象ともなった探査機はやぶさが、無事、オーストラリアのウーメラ砂漠にカプセルを帰還させました。本体は残念ながら大気圏再突入で燃え尽きてしまいましたが、その劇的な姿は多くの人の心をつかみ、今年一番の科学ニュースとなりました。JAXA/ISASの相模原キャンパスでの一般公開を皮切りに、はやぶさカプセルの展示には全国各地でたくさんの人が駆けつけ、上坂監督が作ったプラネタリウムの全天周映画「HAYABUSA Back to the Earth(HBTTE)」もこの手の番組としては空前の大ヒット。Googleのロゴまでがはやぶさに!

上坂監督とお会いできたのも、Twitterのおかげです。今度ぜひご自慢の望遠鏡をみせてくだしあ。

広報実証機イカロス

宇宙空間で帆を広げて太陽からの光圧で推進することに初めて成功したイカロス。Twitter上でのお茶目なつぶやきが人気を博して「広報実証機」の称号をもらうことに。

探査機としてのTwitter利用ははやぶさが先でしたが、ファンの心理をうまく掴んで一躍人気者に躍り出たその姿には賛否両論はあるものの、JAXA広報の新しい可能性を感じさせてくれました。

[追記] JAXAの衛星・探査機の擬人化ツイッターで一番早かったのはみちびき @QZSS の2009年12月1日、次がイカロス @ikarosukun で今年の1月22日、はやぶさ @Hayabusa_JAXA は4月7日から、と、ご指摘いただきました。勘違いすみません。お詫びして訂正します。

準天頂衛星みちびき打ち上げPV

9月11日準天頂衛星みちびきが種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打上げられました。JAXAiや筑波宇宙センターでパブリックビューイングがあり、管理人は筑波宇宙センターからその模様を見守りました。会場の会議室が満杯となり急遽予備の部屋が解放されましたが、そちらも立ち見が出るほどの盛況。打上げの瞬間、子供たちが「わぁー」と歓声を上げたのが印象的でした。

宇宙クラスタ忘年会2010と第1回宇宙クラスタ映画上映会

去年の忘年会はつくば市内某所でしめやかに?行われた訳ですが、今年の忘年会は@makoto_maruさん幹事のもと、なんと70名が集まる大変な騒ぎとなりました。これだけの人数が集まっても、一糸乱れぬ統率のもとに粛々と会が進行するところに「訓練され過ぎな宇宙クラスタ」の強さを感じます。この席上で、来年1月16日の「第1回宇宙クラスタ映画上映会」のお知らせもアナウンスさせていただきました。日本科学未来館のイノベーションホールを借り切って、「ライトスタッフ」という映画を見ようという趣向ですが、告知から48時間で100名の枠が埋まってしまう、という、こちらも大変な勢いに。とどまるところを知らぬ宇宙クラスタ、おそるべしです。

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Scjfilm2

宇宙クラスタメンバーにはとてもかっこいいワッペンとスタッフTシャツイラストを作っていただきました。

あかつきが金星周回軌道投入に失敗

5月21日に種子島からイカロスとともにH-IIAロケットで金星に向けて打ち上げられた探査機「あかつき」。管理人的にはISASの探査機がH-IIAで打ち上げられるという、感無量の探査機だったけれど、12月17日の軌道投入で、逆噴射が予定よりも短い時間で異常終了し、金星周回軌道への投入に失敗するという出来事がありました。あかつきはその後、地球とのデータ通信の再開に成功し、探査機の状態の詳細なテレメトリーの解析がISASによって進められているところです。6年後に周回軌道再投入のチャンスが巡ってくるようですが、探査機に何が起きたのか、今後の詳細なデータ解析が待たれます。

JAXAiに花束を

今年4月の第2回事業仕分けで「閉鎖」と決まったJAXAの広報展示施設「JAXAi」。皮肉なことに、事業仕分けのニュースによって初めてその存在を知った人が押し寄せるようになり、はやぶさカプセル展示でも大人気となりましたが、12月28日20時、6年3ヶ月に亘るその歴史を閉じました。宇宙クラスタではあかつきのペーパークラフトを作ってメッセージカードや寄せ書きとともにJAXAiに届けよう、という企画が盛り上がりました。管理人は駆けつけられなかったですが、数多くの宇宙ファンや著名人が駆けつけ、野口宇宙飛行士も「JAXAiなう」のつぶやきを。Twitterを通じて中の人とも顔見知りになっていただけに、現場の悲しみがより深く伝わってきました。残念です。JAXAにはよりよい広報のありかたを目指して頑張っていただきたいものです。


***

この一年、Twitterを通じてじつに多くの方々との交流をすることができました。いずれもTwitterがなければとてもお会いすることもなかった人たちです。米国惑星協会のEmilyさんともツイ友になることができて、管理人はうれしい。

みなさま、今年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。

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