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2008.09.28

乗物酔い・腎臓結石

ある人のブログをウォッチしていたら、名古屋で会議があったらしいですね。

> アレルギー性鼻炎患者のQOL について―医療経済学的視点を含め―
> 司会:今野昭義(南東北病院)
> 演者:荻野敏(阪大)

というランチョンセミナーが開催されたようで、なかなか面白そう。聴いてみたかったな。

今朝、宇宙飛行士選抜の二次試験の集合時間にやんごとない事情で遅刻してしまうという夢をみた。ものがものだけに、遅刻すれば即失格という。いやな汗をかいて目覚めた。いやー、10年経っても悪夢ってよみがえるもんですね。(>_<)

という夢のお告げのせいでもないけれど、ふと思い立って、 東京厚生年金病院耳鼻咽喉科のページをチェックしてみた。すると、

乗り物酔いについて」  当院石井正則部長のオリジナルホームページ

というリンクがあって、@niftyのページに飛ぶ。IBM Homepage Builderで作ったサイトのようだ。ヘリコプターや車や機関車のアイコンが動いていて、このページの作者は「癒し」が好きだったりするのかな...?

JAXAの二次選抜では耳鼻咽喉科の先生による医学検査も含まれます。が、回転椅子による乗物酔いの検査という、いかにも宇宙飛行士選抜らしい検査は二次ではなくて三次選抜で行われます。上記のサイトには

乗り物酔いに勝つための13ヵ条

というページがあって、参考になります。

1.脂肪分の多い食事をとらない
2.空腹はだめ。食べ過ぎず、適度な食事を
3.乗る前に排便を済ませる。便秘は要注意
4.厚着をしない
5.寝不足は大敵。前日は十分に睡眠をとる
6.きついネクタイやベルト、体を圧迫する下着は避ける
7.乗り物内で読書しない。なるべく遠くの景色を眺める
8.後ろ向きの座席を避け、進行方向が見える前の方に座る
9.気分をリラックスさせ、呼吸は深くゆっくりと
10.不安が強い人は、事前に酔い止めの薬を服用する
11.乗り物内では、頭をぐらぐら揺らさない
12.気分が悪くなったら、早めにシートを倒すか横になる
13.窓を開けて風を浴びる。船なら甲板に出て空気を吸う

また、乗り物酔いをよく知るための実験は、まさしく回転椅子の実験のことが書かれています。

私自身の受験の際にはこのような情報は知らなかったので、自己流で検査を克服しました。私は子供の頃から乗物酔いがひどく、ジェットコースターもだいの苦手だったのですが、自分で車やオートバイを運転する時には酔わないので、自分の体が外部からどのような加速度による力(G)を受けるのかが事前にわかっていれば、体が適応する、ということがわかります。

戦闘機のパイロットが旋回してGを受ける際に、下半身の圧を高めて血液が脳から失われないようにするGスーツのことを思い出しながら、ジェットコースターの軌道の回転半径をみながらGの方向と強さを予測し、下半身に力を込めながら、回転の中心を見つめるようにすると、あら不思議、それまで苦手だったジェットコースターがただの宇宙飛行士訓練装置に思えてしまって、恐怖が消えてしまいました。

遊園地を純粋に楽しむ、という気分になれなくなったという副作用はちょっと残念ですが... (^^;)

これからJAXAの二次選抜を受ける人は、ちょっと気が早いですが、三次選抜に向けての準備もしておきましょう。毛利さんはラマーズ法の呼吸で回転椅子の検査を乗り切ったそうで、私もその呼吸法を真似してなんとかコリオリ刺激の気持ち悪さを我慢することができました。

*****

ところで、元ライブドアの榎本大輔氏がISS滞在のためにSpace Adventures社に約22億円を支払ってロシアで訓練を受けた挙げ句に、医学検査に引っかかって宇宙飛行が出来なかった件は、打ち上げ日1ヶ月前に実施された2回目の検査で「榎本氏の腎臓結石は、前回の検査の時よりも大きくて数が多い」と診断されたことが理由だそうです。

Wired Vision: 元ライブドアの榎本氏、宇宙旅行費用22億円の返還を求めて提訴

榎本氏とSpace Adventures社とロシア連邦宇宙局(RFSA)の関係者の間で、どのような契約がどこまで納得の上で合意されていたのかはわかりませんが、腎臓結石は発作が出るまでは自覚症状がないだけに、かなりかわいそうな状況ですね。

私も宇宙飛行士受験を考えるようになるまで知らなかったのですが、虫歯の痛みや腎臓結石の発作時の痛みは、本人が理性で抑え込める性質のものではないので、RFSAやNASAやJAXAなど有人宇宙飛行の世界では極めて深刻に受け止めています。巨額の予算をつぎ込んで、装置の製作や訓練を積み上げてきた巨大プロジェクトが、たった一人の人間の体調管理の齟齬のために、水泡に帰してしまいかねないわけですからね。宇宙飛行士に選ばれたら、絶対に腎臓結石の発作に見舞われたりしないように、厳しく体調管理に努めなければなりません。

腎臓結石の原因には遺伝的な要素も一部あるようですが、豊かになった食生活や、不規則な生活、さらに年齢が誘因としては大きいようです。

大阪府立急性期・総合医療センター・腎臓内科:腎臓病の種類と原因 腎臓結石

先ず全ての患者さんに言えることは水分をたくさんとることです。1日の尿量として1.5〜2リットルを目標にすることです。特に夏の暑い日に汗をたくさんかくような時には、尿の出や色(あまり濃い尿とならないように)を気にしながら十分に水分を取るようにしましょう。水分としては何でもかまいませんが、カルシウムのとりすぎに注意して牛乳は1日1本(200 )以下にするのが良いでしょう。尿路結石は食生活の著しい向上とともに大幅に増加しています。即ち動物性タンパク質の取りすぎが尿中のカルシウム排泄量を増やすために結石ができるわけです。
また、尿酸の元であるプリン体を多量に含むレバーや牛肉を摂り過ぎると、高尿酸血症となり、痛風の原因となると同時に尿酸結石の原因となります。野菜類はどうでしょうか。野菜類に含まれる繊維成分は腸管よりのカルシウムの余分な吸収を防ぎます。ただ、ホウレン草の摂り過ぎには注意しましょう。結石の中ではシュウ酸カルシウム結石が多いのは先に述べた通りですが、ホウレン草にはたくさんのシュウ酸が含まれており、カルシウムとくっつくと水に非常に溶けにくいのです。その他、カルシウム摂取については制限すべきかどうか難しいところです。適当量のカルシウムは成長などの他の面からも必要です。また、一般的な食事パターンからみると、朝昼夕の3食をきっちり十分な水分をとって食べ、夕食は早目に食べて就寝まで4〜5時間の間隔をあけて、夜食は控え、寝る前に一杯のお茶か水を飲むことも予防としては大事です。その他、結石の種類によっては予防的にあるいは治療として薬物療法が行われることもあります。
要は、年齢とその人の一日の消費カロリーをちゃんと考慮した栄養バランスに気をつけ、3食を規則正しく食べて、就寝と起床と毎日の運動を規則正しく続けて体調を自己管理していく事が、宇宙飛行士の絶対的な義務と言えます。榎本氏に健康アドバイザーがついていなかったのは、不幸でしたね。

そうはいっても忙しい現代社会。私自身、最近は午前0時を回ってから遅い夕食を食べ、午前3時に就寝して午前8時に朝食、などという、極めて不規則な生活をしています。こんな生活を続けていたら体がガタガタになるのはわかりきっているのですが、ストレスも溜まるから、たまには楽しい仲間達と旨いものを食べて、酒を飲んで発散したい。健康管理には激ワル! 「宇宙飛行士に選ばれなくてよかった!」と思えるのは、じつはこんな一瞬だったりします。(^^;)

受験の悪夢はもうずいぶん見なかったのになぁ...

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