パソコン壊れた... (;_;)
先月末に某MS帝国の悪口を書いたから、というわけでもないのだろうけど(いや、ないはずなのですが...)、今月に入ってからWindows XP搭載パソコンの調子がおかしくなって、スタンバイから復帰しなくなった。電源強制OFFとかしながらしばらく様子を見ていたら、一週間ほど経って、とうとう電源が入らなくなってしまった。(;_;)
6年前に5万円で買ったパソコンだしなぁ、そろそろ潮時かなぁ、でもメモリも増設したし、スペック的には今もそんなに変わらないんだよなぁ... とか考えているうちに、お亡くなりになる直前の挙動がなんともアナログ的だったので、直感的に「もしかしたら直せるかも」と、箱の中をあけてみた。
まずはボタン電池が消耗した可能性を疑って、テスターで電圧を測ってみたけど、まだ生きている。試しに新品の電池と交換してみてもやっぱり起動しない。
ふと、CNET Japanのこの記事のことを思い出して、マザーボードに並んでいる電解コンデンサを目視で確認したら、ずばり、2個の電解コンデンサの頭から中の電解液が吹いた跡があった。(;_;)
コンデンサのスペックを確認してみようと、マザーボードを外してしげしげと眺めてみる。
「1000μF 6.3V」とあるので早速ぐぐってみると、なんともそのものずばりなページがヒットする。
電解コンデンサの大量死 テンプレサイト
問題のコンデンサ
コンデンサ液漏れ関連用あぷろだ
このページによると、
2001年後半から2002年前半にかけて製造された、台湾製電解コンデンサが問題だという。電解液の成分に欠陥があるようで、早いものでは1年とちょっとで膨張などのトラブルが発生する。そのまま使い続けると、破裂などにつながる。ホコリ掃除も含めて、ときどきマザーボードの点検をしたほうがよさそうだ。とあるので、コンデンサの頭の防爆弁の形状などを眺めてみるものの、台湾製のコンデンサーとはマークが合致しない。もっと調べてみると、どうやら今回吹いたのはなんと、松下電器産業株式会社製らしい。四角い枠の中に「M」のマーク。
日本製の電解コンデンサーでも不良になるのかぁ、と思って、いろいろとにわか勉強してみると、
いやぁ勉強になります。こんなページもありました。現代のIT社会をそんなところとかあんなところとかで支えている縁の下の力持ち、電解コンデンサーには、液漏れやドライアップという寿命があるんですね。ということは、壊れたパソコンを拾ってきて、だめもとで数十円の電解コンデンサーを交換してみるだけで、パソコンが直るケースにも、運が良ければ遭遇するかも。CPUの動作電圧が下がってマザーボードが供給するべき電流が増加した2002年頃が狙いめのようで。三洋電機のサイトには、電解コンデンサーよりも特性の良いOS-CONの資料まであります。
電解コンデンサーといえば、子供の頃、ラジオを作る傍らで100Vのテーブルタップの先にコンデンサを差し込んでおいて、離れたところからテーブルタップのもとをコンセントに差し込むと、「ボンっ」という鈍い音と、独特の油のニオイともにコンデンサが爆発するのを楽しんでいた時代がありましたっけ。ごめんなさいもうしません(よいこはまねをしてはいけません)。
当時の電解コンデンサーには有害なPCBが電解液の中に含まれていた訳で、それを家の中に巻き散らかして... 今にして思えば極悪非道の遊びですね。^^;
ふと、SELENE(かぐや)でコンデンサの極性が間違っていたのが打ち上げ直前にみつかって、修理のために打ち上げが延期になった件を思い出した。かぐやに搭載されているのはどんなコンデンサーなのでしょうか。まさか一個数十円、というわけではないだろうけれど、その一個が壊れただけで衛星全体の機能が麻痺してしまうかもしれないわけで、マイナス百度以下からプラス百度以上の過酷な温度環境で電子機器を保護しながら運用できるように設計しなければならない宇宙開発業界の人々を改めて尊敬。
しかしそう考えてみると、大学生の時に買ったアナログ地上波のテレビが、調子は悪いけれども30年近く経った今でもちゃんと使えるのは考えてみれば驚異、ですね。政府の地上波デジタル移行政策によって国民の財産が無理矢理粗大ゴミにされてしまうまで天寿を全うしそう。いやもっと驚異なのはボイジャー1号、2号か。
我が家のパソコンは、ネットの評判をみて日本ケミコンのKZEシリーズあたりを通販で買い求めて試してみようかと思います。もし送料込みで数百円程度で直るものなら...
« 危機的状況だったソユーズの帰還 | Main | CAMUI @ SciencePortal »
The comments to this entry are closed.
Comments