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2008.02.11

「大鳥居」と飛行場跡

産経ニュースのサイトで「旧海軍の土浦海軍航空隊内にあった『土浦航空隊神社』の大鳥居が、戦後62年以上の時を経て発見された」という記事を見かけたので、見に行ってみた。

産経ニュース:「大鳥居」62年ぶり発見 元予科練生直感ぴたり

土浦航空隊神社は昭和16年5月、土浦海軍航空隊内を流れる精進川(現・花室川)の北側に建立された。予科練制度が5年に発足して以来、殉職者の英霊が奉られ、厳しい訓練にいそしむ予科練習生らは毎月15日、全員で整列し、同神社に参拝する習わしだった。
常磐道谷田部インターから車で5分ほど。

Kashima

「こんなところに神社があったのか」と思うほど目立たない場所にひっそりと建っていた。

Kashima2

鳥居の根元には「昭和十七年七月建之」の文字が。真珠湾攻撃から8ヶ月後、ミッドウェーの敗戦から1ヶ月後。

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記事では「大鳥居」とあるけれど、ごく普通の大きさ。社もこじんまりとしている。境内にひっそりと子供向けの遊具が設置されている。

「そういえばこの近くにたしか飛行場があったな」と思って、「谷田部飛行場」でぐぐってみると、こんな記事が。

常磐道谷田部インターから常陸方面へ2kmほど進むと常磐道をまたぐ形で「飛行場橋」という陸橋がかかっている。

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上記のブログの後日談によると、この陸橋のすぐ近くにある谷田部神社は、かつて谷田部飛行場内にあったものを戦後移設したものという。

Yatabe

農業環境技術研究所や農業工学研究所などが立ち並ぶ広大な敷地というのがじつは東京を爆撃するB29を迎撃するための戦闘機の基地の跡、だったんですね。

Yatabe3

そう言われてみれば、つくば界隈の卓越風の吹く方向に1.8kmほどの直線の広大な土地が広がっている。Wikipediaによると、終戦の4ヶ月前、第七二一海軍航空隊に編入され、ロケット特攻機「桜花」の訓練が行われたという。「戦闘機隊の技量低下も著しく、戦闘機隊も爆装のうえで特攻攻撃に投入された。」とのこと。

統帥権干犯を隠れ蓑に、日本を戦争へと導いた当時の軍の首脳部と軍国主義を許すことはできないけれど、命をかけて国を守るために戦う以外の道が残されていなかった若い兵士たちのことは忘れたくはないと思う。黙祷。

「そういえば某所に展開しているパトリオットってどうなっているんだろう」と、Google Mapでバンカーの場所をチェックしてみると、トレーラーとおぼわしき車影が確認できる。いいのか>自衛隊?

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