ニコルソン・クレーター
一瞬、火星の人面岩の話題かと思ったけど、違うのね(w
Technobahn ニュース : 火星のナゾの地形「ニコルソン・クレーター」
元ネタはこれのようです。
Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum)
Technobahnでは
こういった侵食は、流水によるものと、風による風化によるものの2つが可能性として挙げられるが、どちらにしても、どうして丘陵部分の片面だけにこのような侵食の跡が残っているのかに関しては十分な説明ができていない。としているけれど、管理人は非専門家なので、この画像を見て、一目で「非科学的に」断言します。(w
これはどうみても風による浸食ですね。まるで風洞実験の跡みたい。風上側のクレーターの底面が標高が高く、風下側がえぐれている。しかも風食によって運ばれた堆積物が、風を遮る山の陰に堆積している。
これが何を意味するかというと、火星のこのニコルソン・クレーターの付近では卓越風の風向がほとんど一定であるということ。季節によって、風向の変動がほとんどないのでしょう。地球のような海を持たない火星では、大気の循環モデルが地球とは比較にならないほど単純であることを予想させる。
火星の大気圧と風速はわかっているのだから、ニコルソン・クレーターの中央丘を形成する岩石の硬度がわかれば、この地形が発達するのに何万年か、あるいは何千万年かかるのか、が計算で求められる。
似たような計算を他のクレーターに対して行えば、火星の卓越風が維持された期間が求められるかも。もしかしたら、火星に海が存在したとされる期間が推定あるいは否定されるかも。
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