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2007.07.29

“ブリキ細工”は4,000円

NBonline: 科学技術の“粉飾決算”は許されるか (宮田秀明の「経営の設計学」)

もちろん、“ブリキ細工”は目標にしない方がいい。勲章は官尊民卑の特殊な評価システムに従ったものだからである。
痛快なり。

にしても、「4000円くらいはすると思いますよ…」 には思わず笑ってしまった。お役人って案外おちゃめ。

それでも、よく言われるように正しく評価するのは、国内の研究ムラの住人ではなく、海外の人や機関であることが多いのを残念に思った。
同感ですね。日本でも眼力のあるWho's Whoを作る必要性を強く感じます。...と、ここまで書いて、自分でやってるWho's Whoのことを思い出した。作りかけでほったらかしだし、客観性や網羅性や権威などまるでないし。これじゃまさしく「天に向かって唾する」状態ですね。滝汗...

2007.07.16

教育委員会

NBonline: 教育“委員会”を再生せよ (ワタミ社長渡邉美樹の「もう、国には頼らない。」)

では、なぜその教育委員会がうまく動かなくなったのか。委員会のメンバーを見ると原因が見えてきます。とにかく教育関係者に偏りすぎなのです。大学の先生、地域の校長先生やその候補者、教師OB、それ以外だと地元の名士、有力者というのが、一般的なメンバー構成です。議論の前提が、既存の学校や教師の権益をいかに守るか、となってしまうのも当然です。
どの業界も似たり寄ったり、というか。
ただし、私自身は、教育委員会をなくすことには反対なのです。教育再生会議の場でも、「教育委員会は残すべきだ」と発言しています。
同感です。「裁判員制度」のように、教育委員会のメンバーも抽選で選んで、「教育委員休業」の制度化を雇用主に義務づけるべきだと思う。癒着やなれ合いを防ぐために。

2007.07.14

Centrifuge

筑波宇宙センターの片隅にひっそりと眠る、国際宇宙ステーションの遠心分離実験用モジュール。どなたかが「某紙に『野ざらし』と書かれたけど『屋外展示』です!」と憤慨していたとか...

Centrifuge

場所はここ。残念ながら外側のみ。中身は別の場所らしい。

H-IIAの実物展示もそのでかさに圧倒されたけど、残念ながら写真を取り損ねた。でも願わくば垂直に立てて展示してほしい。地震とか雷とか台風とか安全対策が大変でしょうけど。

2007.07.10

SEがいない?

混乱が混乱を助長してどうしようもない泥沼状態に...

ITpro: 片山さつき議員の「システムは数カ月でできる」発言に思う:ITpro

片山氏の「できる発言」,「SEがいない発言」は,社保庁のITがらみの混乱に輪をかけるだけだったのではないか。片山氏は今後,ITに絡んだ話題について発言するのは避けた方がいい,と筆者は思った。
いやまったく同感です。

しかし高木浩光氏の逆コンパイルによると、発注側の政府役人のIT音痴につけ込んで

public static final String JAVA_VERSION[] = {
"1.3.1_06", "1.3.1_07", "1.3.1_08", "1.3.1_09", "1.3.1_10", "1.3.1_11", "1.4.1", "1.4.1_01", "1.4.1_02", "1.4.1_03",
"1.4.1_04", "1.4.1_05", "1.4.1_06", "1.4.1_07", "1.4.2", "1.4.2_01", "1.4.2_02", "1.4.2_03", "1.4.2_04", "1.4.2_05",
"1.4.2_06", "1.4.2_07", "1.4.2_08", "1.4.2_09", "1.4.2_10", "1.4.2_15"
};
とハードコードされたバージョンをチェックしておいて、未知のバージョンが来ると「必要なJREのバージョンをダウンロードコーナーでご案内しています」というメッセージを表示して強制終了してしまう、とんでもないコードを書く業者が存在することもあるようなので、所詮「蛇の道はへび」ということなのか。

2007.07.08

Mayday

スカパーのナショナルジオグラフィックチャンネル

メーデー!4:航空機事故の真実と真相 #5 「737型機に潜む危機」

という番組をなにげに見てみて驚いた。これはじつに優れた科学技術ジャーナリズムだ。

ユナイテッド航空の585便ボーイング737型機が1991年3月3日、コロラドスプリングス空港への着陸直前に突然ロールしてコントロールを失い、地表に激突。米国交通安全委員会(FTSB)のメンバーは直ちに現場に急行して事故原因の徹底的な究明を進めるが、原因はようとして判断できない。フライトレコーダーの解析から、方向舵が原因不明の挙動を示していたが、なにが方向舵を制御不能にしていたのかが突き止められない。2年後に委員会は「原因不明」という異例の報告書をまとめるが、後味の悪さがつきまとう。その1年後の1994年9月8日、今度はUSエア航空427便のボーイング737型機が、やはり突然ロールしてコントロールを失い、墜落。FTSBは方向舵の異常な挙動というUA585便との類似性に着目するが、やはり原因は突き止められない。更に2年後の1996年6月9日、Eastwind航空517便のボーイング737型機が空中で突然謎のロールを経験するが、墜落寸前で奇跡的にコントロールが回復し、同機は無事着陸する。

ボーイング737という、世界で最もポピュラーな民間旅客機が5年間に3件、同様のトラブルに見舞われるという異例の事態を受けて、FTSBは方向舵を油圧で制御する「ダブルシリンダー」に対して、軍用機と同じ基準の「極低温下に高温のオイルを流す」というヒートショック試験を課してみた。すると、シリンダーが突然動きを止めて方向舵制御に異常を来すことを発見。さらにボーイング社の追試験によって、このダブルシリンダーはある特殊な条件の下で「パイロットが操作する向きとは逆の向きに方向舵が動く場合がある」ことを発見。

例えていえば、高速道路で車を運転していて、右方向から横風を食らったので、ハンドルを右に切ったら、タイヤは運転手の意図に反して左に切れて、横風に流されるままに一瞬のうちに道路の左側に吹き飛ばされる、という状態。

民間機の操縦系統にヒートショック試験が義務づけられていなかった、というのも意外だったけれど、FTSBの調査員の粘り強さと、この番組を作った人間の見識に敬服する。

日本の科学技術ドキュメンタリーのテレビ番組でこれに匹敵するほどの感銘を受けたものといえば、第47回 科学技術映像祭 内閣総理大臣賞受賞を受賞したという

NHKスペシャル:「安全の死角 〜検証・回転ドア事故〜」

くらいのものか。

ぐぐってみると、この「メーデー」という番組、元はカナダの制作らしい。英語版Wikipediaにはじつにマニアックな解説がある。

Wikipedia: Mayday (TV series)

ナショナルジオグラフィックチャンネルでの今後の放送予定は

7月8日(日) 09:00〜10:00

御巣鷹山に墜落した日航123便について紹介している「Season 3 Number 3 Out of Control」をぜひ見てみたい。

2007.07.07

星出ブログ始まる

おおっ、これは画期的。宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターのサイト内で星出君のブログがスタートしてる。モスクワから情報発信を続けている某メタボむにゃむにゃのむこうを張ったか? ^o^

JAXA: はじめまして: 星出宇宙飛行士ジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1"

日本人宇宙飛行士のJAXA公式サイトのブログは初めて。筑波宇宙センターのサイトでのブログも初めて。誰の発案だろう? とにかく画期的ですね。公式サイトで許可されたということは、つまり信任が厚いのだろう。

フィードはきぼう広報・情報センターのフィードとごちゃまぜになっているみたい。

http://iss.jaxa.jp/index.xml

あと、コメントは管理者承認分のみが掲載されるらしい。

さすがにEXIFは落とされている。でもその気になれば場所の特定も不可能ではないから、写真を掲載する際にはじゅうぶん気をつけましょう。

打ち上げ日が近づいて忙しくなったら更新が滞るであろうところが広報的にはなんなんですね。最新情報期待してます。

ところで、星出君が星になったそうです。

JPL Small-Body Database Browser: 14926 Hoshide

Discovered 1994 Nov. 4 by K. Endate and K. Watanabe at Kitami.
Astronaut Hoshide Akihiko (b. 1968) was involved in the development of the H-II launch vehicle, prior to supporting development of the Japanese astronaut training program and the evaluation of crew interface designs. He also represents his country in the management and application of the International Space Station.
だそうで。

やっぱり名前の方が先に宇宙に行ったね。^o^

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