ムライ式
なにげにぱらぱらと日経サイエンスを見ていたら、こんな記事が目にとまった。
日経サイエンス2007年4月号p.126
個性派ミュージアム巡礼「中谷宇吉郎 雪の科学館」
人工雪の結晶
村井昭夫氏が開発した装置(ムライ式)は常温の部屋でも人工雪ができ、館内では日々新しい結晶の観察を楽しめる。
「へぇ?!」と思って「村井昭夫 ムライ式」でぐぐってみたら、さらにこんなPDFファイルが見つかった。
中谷宇吉郎 雪の科学館 通信 第13号(2006.3.31)p.2
Murai式人工雪生成装置
人工雪誕生70周年の日に公開
2006年3月12日は、中谷博士の研究室で初めて人工雪作りに成功した日から70年の記念すべき日でした。この日、雪の科学館では新型の人工雪装置を公開し、以後毎日、入館者に成長しつつある人工雪を見てもらえるようになりました。へぇ、ペルチェ素子かぁ。目から鱗だなぁ。たしかに現代日本のテクノロジーをもってすれば、微妙な温度調節とか湿度調節はお手のもの、という気がする。それなりの技術力のある会社が量産化すれば、中谷宇吉郎先生が詳細に記録した雪の結晶が作られる気象条件なんて、実験室の机の上で簡単に再現できるのだろう。
石川県教育センターの村井昭夫氏が考案したこの装置は、中谷博士と同じ対流型という方式を採用し、「ペルチェ素子」を使って冷やすことにより、低温室がなくても常温の部屋で人工雪を作ることができます。中谷博士の装置と同様、気温と水蒸気量をコントロールすることで、ほぼ希望の形の結晶を作ることができるのです。
そこで、そこでやっぱりこの記事なわけですよ。この装置を組み立てキットにして、全国の小学生に組み立てさせて、水に「ありがとう」とか「ばかやろう」とか声をかけさせながら、雪の結晶ができる様子を観察させる訳ですよ。水道水とか田んぼの水とか工場の排水とか、いろんなもので比較させてみるのも面白いかも。ていうか、小学生よりも先に学校の先生に実験して納得してもらうのが先決かつ急務か。
学研さん、おひとついかがですか?
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