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2006.09.23

SIMロック解除事件その後

はてぶつながりでこんな記事を見つけた。

ちょっと引用すると

13日、商標法違反などで逮捕されていたL&K社長の陸さんら4人は全員、釈放されました。
.....
たぶん、総務省の資料すら読んでいなかったのでしょう。こういう世紀のバカが、日本では警察やってるんです。そりゃ、オレオレ詐欺もやり放題だわな。
だそうです。

個人的にはSIMロックで携帯キャリアが儲けようが損しようがどちらでもいいけれど、日本国内でGSM端末が使えたら世界のどこに出かけてもふつーに連絡ができて嬉しいと感じる今日この頃、みなさまいかがおすごしですか。

SIMロックの基礎知識はこちら

[追記] ん、でもPDC端末とかCDMA端末で海外のSIMが使えたりすると、それってもしかして公安マター? というか、かりにそうだとしても、水際の設定場所がそもそも間違っていないか?

2006.09.22

けんさく

「古濱洋治,JAXA,退任」なんていうワードで検索してこのサイトを訪れてくださった方がいらっしゃる。ふーん、そういううわさがあるんでしょうか。あいにく管理人は何も存じ上げません。;p

時節柄、そういう話題がネタになるころあいなんですかね。

検索といえば今年の始め、星出君の動向について検索してこのサイトにいらした方、どこのどなたか存じませんが、その情報収集能力に脱帽です。存じ上げませんでした。

最近またGoogle八分の話題がにぎやかなようですが、Google八分されたページを見つけ出すことで時代の一歩先をいけると言うのなら、Googleに集積されている「誰がいつどんな検索ワードで情報収集しているか」という情報にアクセスできれば、時代の二歩も三歩も先をいけることになる。おそるべしGoogle。Web 3.0つーか、ジョージオーウェルの世界ですねぇ。まさしく神の視点。

検索とはまた違う話だけど、たまたまこのブックマークを見かけたので、三兄妹の動静について気になりました。山崎さんがバックアップ搭乗者支援宇宙飛行士を務める土井さんのシャトル、きぼうモジュールのうち、暴露部を運ぶミッションらしい。「なんだそれじゃ意味ないじゃん」と思ったら、与圧部を打ち上げた後、日本人宇宙飛行士が長期滞在してきぼうの立ち上げの任務にあたるというのがJAXAの目論見だが、そのチケットはソユーズ宇宙船によるもので、ESAとの熾烈な競争なのだという。コロンバスも同時期だしね。そうかやっぱり長期滞在は若田さんか野口さんなのか。NASAは実績重視だからしょうがないよね。しかしこの差は大きい。

その先はいよいよ日本政府が有人宇宙飛行に関しての肝をくくらないと展望が見えてこない感じ。ロシアがソユーズの運用が儲かるという事実にめざめちゃった今、2010年のシャトル退役以降、日本が足元を見られることになるのは火を見るよりも...

うーん、気が重くなる。なんとかできないかな。

2006.09.20

LNGロケット異説

「GXロケットってその後どうなったんだろう、ちっとも話を聞かないねぇ」と思っていたら、こういうことだったんですか。読んでちょっとため息が出た。

JAXA: LNG推進系飛行実証プロジェクトの開発状況について

これで見る限り、宇宙開発委員会での審議を経て実機スケールでの開発がGOとなった2002年のうちに、複合材タンクと複合材ヘリウム気蓄器の開発で問題にぶつかっていたことがわかる。

管理人はロケットに関してはシロウトなのでよくわからないけれど、ロケットの基本と言えば

・十分な推力が得られるエンジンで燃料を理想的な状態で安定して燃やし続けること
・エンジン、燃料タンク、機体をできるだけ軽くかつ丈夫に作ること

じゃなかったっけ? この報告書をななめ読みする限り、そのどちらにおいても頓挫しているように見える。

しかし、あるプロジェクトを「失敗」と決めつけることは誰にでもできるけど、個人的にはこのプロジェクトに関わった人にはここ一番、踏ん張ってほしいなと願う。

「複合材内及び複合材/金属ライナ間での剥離が複数回発生し、開発の見通しが得られなくなった」とあるけれど、これはLNGの扱いに詳しい人間が現場にいなかったからではないのか。LNGの主成分によって剥離が生じたのであればとんでも、だけど、それくらい誰でも事前にチェックするだろうから、これはおそらく天然のLNGに紛れ込む不純物のせいじゃないのか?

「金属タンク/ブーストポンプ方式を代替形態案」とあるけれど、これは当初のLNGを採用した目論見に反していないのか? 開発スケジュールに間に合わせるために本末転倒な議論になっていないのか?

「エンジン燃焼中の燃焼圧変動及び推力低下」とあるけれど、これもまた、LNGの挙動に詳しい人間が現場にいないせいじゃないのか? 「ヘリウム気蓄器」ってなんのことだかよくわからないけど、もしヘリウムのガス圧によってLNGを押し出そうとしているのなら、LNG噴射口におけるガス圧と流量のきめ細かな制御がすべての鍵のはず。ガスの制御のシミュレーションや制御試験は十分だったのか? ウォーターハンマーが生じたりしていないのか?

管理人がもし野球チームの監督だったら、このチームをまずファーム落ちさせてGXプロジェクトから外すところだ。その上で単段式の小型LNGロケットを作らせてチームとしての自信を回復させる。ガス会社からLNGの不純物や化学反応に詳しい専門家を呼び寄せる。接着剤メーカーから複合材と金属接着の専門家を呼び寄せる。自動車エンジンメーカーと航空機エンジンメーカーから燃料噴射技術の専門家を呼び寄せる。

我ながら外野席から勝手なことばかりいってますね。すみません。

しかし、国家にとっての真の財産、国力とは、プロジェクトによって鍛え抜かれた人材であり、その人材が培った失敗と失敗回避のためのノウハウであるはず。巨額の科学技術予算が人材育成ではなく目先のプロジェクトだけにしか投入されないのだとしたら、そして、その目先のプロジェクトの成否によってしか、その人材が評価されないのだとしたら、不幸の根は深いのかも。

2006.09.16

民間宇宙旅行

asahi.com: be Reportに民間宇宙旅行の記事。

asahi.com: be Report: 弾道飛行で無重力体験から月旅行まで  私は、宇宙へ行きたい

いくつか興味深い発言。

JAXA産学官連携部の石塚淳部長:

民間から声が上がれば、われわれの設備をお貸ししたり、共同研究したりする準備はいくらでもあります
トルコ人初の宇宙飛行士候補で、2010年以降のNASA有人惑星ミッションの候補だというアニリール・セルカン氏(33):
旅客機でも、実用化までに15年以上の時間が必要です。弾道飛行に数回成功した機体を、4〜5年で実用化できるのか。慎重にすすめてほしい
現在は東大大学院で研究中という。へぇ、どういうつながり?

2006.09.14

宇宙飛行士は早く老ける?

1950年代末から1960年代初頭にかけて。アメリカと旧ソ連が人間を宇宙に送り込むことにしのぎを削っていた頃、フライトサージャンと呼ばれる宇宙航空医師は人類未踏の宇宙空間に人間が進出したときに人間の身体にいったい何が起きるのかについて、頭を悩ませていた。あるものは無重力では物が食べられなくなるといい、あるものは無重力状態に置かれた人間は精神が錯乱状態に陥るのではないかと本気で心配した。

現実にはちゃんとものも食べられるし、宇宙での暮らしを経験した宇宙飛行士の体験談を聞くと無重力状態とはずいぶん楽で楽しいものらしい。数々の困難を乗り越えて人間がその場に行ってみて初めてわかった知見である。

一方で、事前には予測されなかったいろいろな問題も浮かび上がってきた。一つは、無重力状態で長期間生活すると、骨のカルシウムがどんどん血液中に溶け出して、骨粗鬆症のような状態になる。足の筋肉もどんどん退化して、足が細くなる。人間の身体がいかに重力を必要としているか、重力がなくなったとたんに生物の身体は急速に新しい環境に適応して無駄な部分を退化させようとするか、これも人類が宇宙に長期滞在するようになって初めて明らかになった知見である。

仕事を終えて帰宅すると、盟友白崎ドクターから一冊の本が送られてきていた。

宇宙飛行士は早く老ける?—重力と老化の意外な関係
ジョーン ヴァーニカス著
向井 千秋/日本宇宙フォーラム監修
白崎 修一訳
朝日新聞社

本の前書きには向井宇宙飛行士から寄せられた言葉が記されている。

この本にはヴァーニカス博士が長年の研究で得た数多くの情報や、彼女が常日頃考えていることが余すところなく書かれています。キーワードは「重力」です。私たちは地球上で重力に縛られて生きています。このことを私たちは普段あまり意識していませんが。私たちは、自分たちが重力によっていかに影響を受けているか、重力抜きには私たちの生活は何一つ語ることができないことを知るべきなのです。
ジョングレン宇宙飛行士からも言葉が寄せられている。あとがきには白崎医師自身がいかにしてこの本の翻訳を引き受けるかになったのかのいきさつが語られている。そうなのか。去年の7月、フロリダで我々と別行動してたのはこんなことがあったんですか。(笑

著者のヴァーニカス博士自身から「日本の読者向きでない部分があれば割愛してもよい、さらに、日本の読者に必要な情報は加えてもよい」という指示があったとのことで、本の中に出てくる写真や図表のかなりの部分が日本人宇宙飛行士や日本の病院からの資料になっている。このあたりはさすがに白崎医師の面目躍如といったところか。翻訳本というより、独立した日本の本です。さすが。

人間が宇宙へ行ってはじめてわかることがある。その知見によって、地上にいる我々がいかにすれば健康なままで長生きすることができるかがわかるようになる。さすが向井さんと白崎さん。JAXAももうちょっと科学...(ごにょごにょ

白崎さん、本をありがとうございます。この週末、じっくり読んでみます。

2006.09.05

宇宙への道

榎本大輔氏が医学上の理由でロシア連邦宇宙局によりフライトを延期させられるという衝撃のニュースから2週間が経過した。いろいろな憶測も乱れ飛んでいるけれど、Dice-K.comによると、どうやら半年かそこいらで再挑戦をするつもりのようだ。

「面識なんてありませんし」と語るkazuさんの記事を読みながら、つらつら思う。そうだよな、「宇宙に行けない」と告げられた瞬間の気持ちがわかる人間は、日本広しといえどもそうそうたくさんはいない。管理人自身は宇宙飛行士としての本物の訓練を受けられるところまではいかなかったものの、毛利さんからの電話が一本あるまで、あと、あの電話一本までは、「もしかしたら自分も本当に宇宙に行くことになるのかも」というところまでいってたわけだから。

管理人には彼のような資金力はないけれど、この記事とかこの記事を読むと、彼がいまどういう気持ちでいるのかが少しだけわかるような気がする。

大輔氏はまだ若いから、いろんな形で再出発のチャンスがあるのだろう。なにより「バックアップ宇宙飛行士でいることの気持ちが理解できる」世界でも数少ない貴重な人材となったわけだ。今よりさらに一段と成長して夢に再挑戦することを期待しています。

それにしてもkazuさん、オン・ザ・エッヂにいらっしゃったんですか。当時はまったく存在すら知らなかったんですが、kazuさんがいたと聞くだけで、イメージ大逆転。

2006.09.02

Storm Launcherって...

た、たしかにこれはすごそう。玩具というより...

モントリオール滞在記:玩具の域を超えています♪

うーん、たしかにこういうのを見ると「21世紀到来!」って感じですねぇ。これの人間が乗って操縦するやつを希望んぬ。^^;

日本ではこんなのもあるようですが... これはこれで盆栽的というか箱庭的というか。そういやこんなのもありましたね。あくまで室内でロボットやらラジコンやらを使う発想になってしまう日本人はやっぱり世界に誇るべき平和主義♪

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