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2006.05.31

民間商業宇宙飛行士「ミッション・コマンダー」決定

おそらくこの記事を書いたことで山崎旦那が手配してくれたのだと思いますが、こんな案内が送られてきました。

共同記者発表 世界初。民間宇宙旅客機チャーター便で宇宙ビジネス! 日本人3名のサブオービタル機XPスペースプレーンへの搭乗決定 民間商業宇宙飛行士「ミッション・コマンダー」発表
発表するのは

スペースゲート
ロケットプレーン・キスラー社
有限会社 国際宇宙サービス
有限会社 銀河ヒッチハイカーズ
宇宙観光企画

の5社。これに加えて「有人ロケット研究会」というところが協力しているようです。もと阪神タイガースのランディ・バース氏(オクラホマ上院議員)が特別協力だとか。どういう関係?

日 時 :2006年6月7日(水)15:00~16:00
(ランディ・バース議員の講演に引き続き行います)
場 所 :金沢21世紀美術館市民ギャラリー
(第25回宇宙技術と科学の国際シンポジウム(ISTS)展示会場(おもしろ宇宙実教室会場))
〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
TEL(076)220-2800(代)
FAX(076)220-2802

遠すぎていけないのが残念。東京だったらちょっと休みをとって見にいくのに。

選ばれたのはやっぱりテストパイロットなんでしょうか...

2006.05.29

平均年齢

毎日新聞の元村有希子さんが第一回科学ジャーナリスト大賞を受賞したというので、お祝いのコメントを書きにいった。

隣のコメントで日本科学技術ジャーナリスト会議へのリンクがあったのでいろいろ覗いていたら会報38号

例会報告3 「はやぶさ」の成果と意義
=的川奉宣・JAXA執行役= 【漆原次郎】

という記事が載っていた。

「はやぶさ」のミッションは、宇宙開発に必要な三要素、「冒険心」「好奇心」「匠の心」のどれをとっても高いものだった。
というのは同意。しかし、
管制室は若さで満ち溢れていた。川口淳一郎プロジェクトマネージャー率いる今回の担当者たちは平均35歳程度。
という文章があって、思わずのけ反った。冗談じゃない、「平均35歳」を称して「若い」というのか? 若いというのは、プロジェクトマネージャーが30代半ばで、他のメンバーが20代後半くらいのことをいうのじゃないのか? 管理人としてはJAXAの高年齢化が進んでいるのがとても気になる。こんな状態で日本の宇宙科学は大丈夫? NASAもそうだけど...

「クランツ アポロ 36歳」で検索をかけたら、こんな記事が目に留まった。

JAXA: 宇宙科学ビジョンにおける太陽系探査の役割

E. クランツがアポロ13号の飛行主任を務めた年齢に並んでしまった36歳の私にとって,もはや自分の世代が真正面から考えるべき問題なのです。
2年前に書かれた記事ですが、矢野さんってそういうご年齢だったんですね。失礼しました。
私はこの「進化」こそ,JAXAのすべての宇宙ミッションを貫くキーワードになるのではないか,と思っています。
なかなかいいこと書いているじゃないですか。

30代でプロジェクトマネージャーになれないJAXAの体質は改善する必要があるのかも。

2006.05.26

人工無能

Spiegelさんのところで「Web 2.0 と人工知能」なんていう記事を見かけて、「懐かしい既視感だなぁ」と感慨にふけっていたら、やってくれましたよ、ブログの女王こと、眞鍋かをりさん!

なんか、すっげー面白いんですけど。^o^

へぇx20。こんなことやってるお菓子会社があったんですか。2030年前、この隆盛を誰が予想したであろうか。誰かタイムマシンで過去に戻ってショートSFを書いてほしい。座布団5枚!

未来は現実、ですねぇ。しみじみ。こんなニュースも流れたし。ぐっじょぶ、です。かつてこういう映画があったのを思い出した。

2006.05.22

サナギたんぱく

SpaceFighter Now経由:

西日本新聞:火星で養蚕 宇宙食に 宇宙機構教授が農場構想 「サナギは動物たんぱく」

火星に行く宇宙飛行士になろうと思ったら、自分の尿を濾過した水を飲んで、サナギでたんぱく質補給ができるようにならないと、ってことですね。^o^

あと宇宙放射線への耐性とか3年間の閉鎖環境とか...

2006.05.21

波動注意報

「ダ・ヴィンチ・コード」は原作も映画もまだ見てないけど、最近、あちこちでダ・ヴィンチ・コードに関連する番組を見かけるようになった。「シオンの議定書」という、ある限定された目的のために捏造された一つの文書が、いかにして20世紀初頭の国際政治を狂わせていったかという番組を見て、人間の精神の限界について暗澹たる気分になっていた時、このサイトを「水からの伝言 授業」という検索ワードで訪れた方がいらっしゃった。ふと興味が湧いて、隣にどんなサイトが並んでいるかを見に行ってみた。

波動注意報
教育者よ おのれの眼を磨くべし!!

などなど。なるほど、地道に活動を続けておられるかたがいらっしゃるようだ。

そこからリンクされていたある先生の日記のページを見て、「とほほ」とばかりに脱力した。

今日は授業参観&懇談会。
毎度のことながら、コレはキツイですね。
「見られている」というのはプレッシャーです。
この書き出しの調子からしてすでに「おいおい」と頭を抱えたくなるが、問題なのはここ。

題材はよくインターネットでも出ている「水からの伝言」。
水道水を同じように凍らせますが、ビーカーの下に「ありがとう」と「ばかやろう」と書いた紙をそれぞれ置いておきます。
.....
写真は勝手ながらインターネット内を検索して出し、それを印刷して使いました。
子どもたちに写真を見せるだけで大騒ぎ。
何で言葉だけでこんなに変わるの!?と言う不思議さから食い入るように写真を見ていました。
最後には、いい言葉を使いたい、というタイプの子から、家でも氷を作って実験してみたい!という理科系好きな子もいましたね。
今日の授業ですこ〜しでも、心に残る部分があればいいなと思っています
教師たるもの、「学校における教育活動と著作権」という文化庁がまとめた資料くらいは目を通しておいてほしいものだ、なんていう小言も言ってみつつ、しかし本題、問題の本丸は、「なんで自分の頭でものごとの妥当性を考えない人物が教員採用試験で受かるの?」という基本的な疑問。

それよりも問題かもしれないのは、波動注意報のこのページの情報によると、文部科学省の資源調査分科会水資源委員会の第1回議事録(平成14年6月5日)で、ある委員の発言として

たまたま子ども向けの本で「水からのメッセージ」というとてもきれいな本があります。...(中略)... 汚いところのは崩れていたり、それを見ると本当に水という基本的なことから、こんなに同じ水でも違うことが子ども心にもはっきりわかる、とてもいい本だと思っています。
という記録がある。

委員の名前が記録されていないので、誰の発言かわからないけれど、このリストの中の誰かだ。いずれも高名な先生方ばかりなので、上記の発言が出てくること自体が信じられないのだけれど、消去法で考えれば、この人かあの人あたりか。文部科学省の活動としてこういうことが起きること自体に問題の根深さを感じる。科学技術・学術政策局政策課資源室に委員選定の経緯を問い合わせてみるのがいいのかも。サイエンスウォーカーなんて雑誌を作る資源があるなら、委員の先生方の科学リテラシーを調べる手続きをしてもいいんじゃん?

「日本の恥」というページはかなり効果があったようで、TOSSという団体のページから関連情報が続々と消えているらしい。ぐっじょぶ!

このページによると「3年前に「水からの伝言」を教材として扱わないという基本方針が出されました。」という関係者からのメールがあって、この問題は収束に向かいつつある、のかな? なんとなく「クサイものに蓋」という言葉が心に浮かぶけど...

管理人はTOSSという団体の存在を知らなかったのだけど、調べてみるとここがサイトの運営をやっているようです。なるほどねぇ、こういうラインか。

[追記] Wikipediaに「水からの伝言」と「向山洋一」氏のエントリが立ってる。

2006.05.20

「Hayabusa」カテゴリを新設

いままでこのブログでは、はやぶさに関する話題を「JAXA」「日記・コラム・つぶやき」「宇宙開発」という分類でばらばらに書いてきましたが、佐々木充文氏の記事でリンクしていただいたのをきっかけに、これまでのはやぶさ関連記事をすべて「Hayabusa」というカテゴリにまとめました。

佐々木さん、もしこの記事をお読みになったら、リンク先を

http://5thstar.air-nifty.com/blog/hayabusa/

に変更していただけますと幸いです。m(__)m

ハヤブサはネットの海を飛ぶ

リンクしていただいたのでリンク返し。

ハヤブサはネットの海を飛ぶ / 科学メディアを読み解く・創る

科学メディアを読み解く・創る 東京大学教養学部・ゼミナールの講義の一環としての作品らしい。担当は林衛特任助教授。筆者の佐々木充文氏は「文III」とあるから、学部生か?

トップページにリンクしていただいてますが、このブログでははやぶさ以外のことも書いてるから(というか、はやぶさの話題はむしろ管理人にとって想定外だった)、まとめページを作っておく必要があるのかなぁ...?

その結果、相互的で積極的な議論がみられた反面、それが比較的小規模なコミュニティの内部で完結してしまったきらいがある。
という分析には同意しますが、
多方面にわたる話題を扱うマスメディア上だけでひとつひとつの問題に関して議論を進めるのは不可能かもしれないが、新聞をはじめとするマスメディアがこうした議論を取り上げて再発信することができれば、議論の可能性も広がるにちがいない。熟練したスタッフと専門的な情報網をもつマスメディアなら、ネットで交わされた多面的な意見を責任をもって再評価し、ブログ上での「結論」をこえて議論を深めることができるだろう。
というのはなんだかちょっと矛盾してませんか。マスメディアとはその定義からして数十万人とか数百万人とかの受信者を対象とするものなので、情報の流れは(一部の例外を除いて)一方通行ですよね。「数」の影響に対する認識にずれがあるような... ブログは所詮、ロングテールが真骨頂ですよ。ただし、世界に向かって開かれたロングテール。

とまれ、ご紹介いただきありがとうございます。

それと、管理人がこのブログで書いてる中身を盲信しちゃだめです。床屋政談みたいなものなので、ウラをとらないとね。^^;

2006.05.16

うぇるかむばっく!

ふと気がついたら某所からのアクセスが復活している。おかえりなさいませ。

所詮、ベルリンの壁なのよ。

2006.05.15

松浦さんのISS記事

kazuさん経由:

Nikkei BP: 土井飛行士のシャトル搭乗決定で見えた宇宙ステーション計画の陰り(前編)

ISS計画の現状に関する松浦さんの解説記事。タイトルに「土井飛行士のシャトル搭乗決定で見えた」とあるけど、前編はすでにもうわかっていた内容なので、土井さん決定とはまったく無関係。後編で新事実が明らかになることに期待。

松浦さん、このテーマに関しては関係者への直接インタビューが少ない気がする。まぁ、関係者には箝口令が敷かれている気もするのだけど...

しかし、ISSが失速すればCEVが元気になるかといえば、とてもそうは見えない。現場を見てないのでなんともいえないけど、KSCで細かな事故が増えているらしいのがとても気になる。

[追記 5/15] まるでこの記事が露払いになったかのような後編が公開された。^^;

しかしblack_knightさんに同意。この記事、タイトル負けしてる。GW最中の土井さんのシャトル搭乗決定とは関係なしにここ半年くらいの間に他のメディアを介して明らかになったことばかり。推測も混じってるし。松浦さん、N富さん化現象だけは避けてね。

2006.05.13

日本初の民間有人宇宙ロケットパイロット選定・養成?!

この2ヶ月ほど、殺人的に忙しかったので、他のブログをチェックしてなかった。ところがkazuさんの過去の記事を見てビックリ!

SSD President BLOG: 有人ロケット研究会開催報告

なんて記事があって、その中に

国際宇宙サービスの山崎氏による「日本初の民間有人宇宙ロケットパイロット選定・養成に向けて」
なんて記述があるではないか!

ぬぉぉ、山崎さんご無沙汰してます。こんなテーマでご活躍だったんですか。世の中、急展開ですねぇ。

急展開といえば、某所の某氏がヒューストンに長期駐在との噂をキャッチ。ってことは某氏の仕事があれだから、ほにゃららがほにゃららして、つまりほにゃららってことか?!

2006.05.11

UNISEC筑波大学

ふとしたきっかけで、ひそかに愛読してきたlackin' Rocketさんが、これまでの記事をリセットして、UNISEC筑波大学代表の非公式ブログとして再出発するという。

すごい! まだ若いのに大活躍ですね。筑波大学の歴史の新しい一ページがまさに今開かれつつある予感... がんばってください。応援してます。どこかでお目にかかれたらそのときはよろしく。

プロフィールの学年、更新し忘れてますよ。

2006.05.10

さぶぺいろーど

ISASのメルマガに津田雄一氏がM-Vロケットのサブペイロードの話を書いている。

サブペイロードは、その募集から打ち上げまでがたった1年半で完結します。サブペイロードに選ばれたら、その開発チームは、打ち上げに間に合うように1年半で設計から開発・製造を完了させ、さらにMーVロケットの各種総合試験への参加が求められます。このスピーティーさは開発チーム泣かせ(!)なものです。しかし、本当に新しいことは時間をかけてやってはダメ。やりたいと思ったことをすぐに実現できる機会、それがサブペイロードなのです。(ということでサブペイロードに選ばれた方々には納得してもらっています...)
これを読んで即座に宇宙作家クラブ掲示板のNo.1031の記事を思い出した。関連して川島レイさんの記事も。

サブペイロードはサブペイロードなんですね。その後みなさまいかがおすごしでしょうか。

[追記 5/14] H-IIAサイドの事情がこんなところに。JAXAの人たちって時々なに考えてるかわかんないですね。

でもまぁこれでいろいろ道が開けたことは確かなんだから、お金に目がくらむことなく地道に続けてほしいものだと思うです。One JAXAなんだからどうか仲良くやってください。

2006.05.06

土井さん再び宇宙へ行く

共同通信: 土井隆雄さん07年末宇宙へ 日本実験棟を建設
時事通信: 土井隆雄さん、再び宇宙へ=実験棟建設で来年末に-シャトル搭乗、船外活動も -

5日、小坂憲次文部科学相とNASAのグリフィン長官との話し合いで、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の建設作業を行う2007年末のスペースシャトルのミッションに土井隆雄宇宙飛行士が搭乗することが決まったとのこと。地上からの支援業務は山崎直子さん。

なんかへぇぇぇっ!って感じ。1期生に対する旧NASDA上層部の評価を漏れ伝え聞いていたしね。でも今年初めのこのニュースをよくよく考え直してみれば、若田さん、野口さんを長期滞在要員にまわしたってことは、シャトルからは降ろした、という意味だったのか。となると、きぼうの打ち上げは少なくとももう1回あるはずだから、古川・星出両宇宙飛行士のどちらかにもチャンスが巡ってくる。

もうシャトルの打ち上げを見に行くチャンスはない、と思っていたけれど、土井さんだったら応援に行きたいなぁ。若田さんちで握手したときの大きくて力強くて暖かかった手は忘れられない。

地上支援が山崎さん、ってところに上層部の意向のようなものを感じるのはうがちすぎかなぁ。地上支援って、バックアップクルーってこと?

もしかして土井さんが風邪を引いたり怪我したりすれば山崎さんにもチャンスが巡ってくるかもね。ってとこまで織り込み済みだったりしてねもしかして。^o^

[追記] JAXAからのプレスリリースによると「山崎 直子(やまざき なおこ) 宇宙飛行士も、同フライトのクルーサポートアストロノート(搭乗者支援宇宙飛行士)に決定しました。 任務として は、本ミッションを支援することです。なお、クルーサポートアストロノートに選定されるのは、日本人宇宙飛行士として初めてです。」とのこと。といわれても、バックアップとどう違うのか、意味がわかんない。文科省からチェック入らなかったのかな。それにしてもJAXA広報、午前3時のメール配信ですか。お疲れ様です。

[追記 5/26] 某所で入手した情報によると「バックアップではありません。」つまり飛ばない、ということらしい。まぁ、あのお方がおっしゃることなので、陰謀論を広めるのはやめにして、信用しましょう。

2006.05.05

ひとりごと

3月後半から思いきり忙しくなったので、blogを書く暇も読む暇も無かった。GWの休みでほっと一息。

そこで読み溜めたblogの中からこれとかこれを読んでいて、ふと思った。

「IT業界って、ぢつは隠れツーカーファンが多いんでないの?」

なにをかくそう、わたくしめもMy RSS管理人さんと同じくTK31をずっと使っていたのだ。なんか同じことを考えているようで親近感。^^;

2006.05.04

W32H

W32H

auのW32Hに切り替えてみた。今まで使ってた機種があまりにタコだったので、石器時代からいきなり未来人になった感覚。画面応答早いし。時代って進んでたのね(^_^;)

待ち受けアプリのlive earthがなかなかいい感じ。雲の様子をダウンロード出来るし、世界時計を簡単にセット出来るので、出張にも便利。Global Expertにも対応なので、triband対応のGSM端末を買えば、SIMカードの差し替えだけで世界中で使える。切り替え手続きが不要なぶんだけDoCoMoより便利だ。ただし通話のみ。日本語メールやEZwebは海外では使えない(;_;) このあたりはさすがにN900iGには勝てないか。

最初、Global Passport対応のA5514SAを検討していたのだけど、対応エリアがあまりに限られていたので諦めた。だいたいケネディ宇宙センターをカバーしてないじゃん(^_^;)

日本ってつくづくケータイ先進国だったのね。独自進化のガラパゴス諸島?!

[追記 5/5] W32Hに搭載されているフルブラウザは Opera 7.60 なのだけど、Gmailにログインしようとすると、なぜかパスワード入力欄が動かない。PC向けでは 8.52 でGmailの不具合が解消されているようなので、この差は残念! アップデートできないかな... Gmailが使えなければ便利さは10分の1くらいになってしまうぅ... (>_<)

[追記 5/8] げ、Googleで「W32H」を検索するとこの記事が20番目にくる。うかつなこと書けない... (>_<) Gmailのパスワード入力の件、もう一度試してみたらうまくログインできました。先日のはなんだったんだ... OperaなのでBasic HTMLモードになりますが... でもこれでPCが手元になくても相当のことができる。ありがたい。

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