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2005.08.12

あすを読む

おおっ、すごい! ついにマスコミが動いた!!

11日23:45〜23:55のNHK総合「あすを読む」で、NHKの室山哲也解説委員がシャトルの今回の飛行で明らかになった課題と、シャトル延期の影響、宇宙ステーションの今後について紹介した後、「私は、今日本がやるべきことは、将来に向かっての宇宙開発のあり方をもう一度しっかりと見つめ直すことだと思います。」と前置きして、次のように述べた。

「日本は何のために宇宙開発をしているのか。有人宇宙飛行をどうするのか。独自で自立した宇宙開発をどのように実現して行くのか。そのグランドデザインをきちんと描き、シャトル計画との関係を再確認する必要があるのではないでしょうか。」

「世界の宇宙開発は流動的に、生き物のように変化を続けています。日本もまた、その変化に対応しながら、未来をしっかりと見据え、自律的に行動するということが今こそ必要のように思えてなりません。」

NHKがここまではっきりいうとはね。すごい。

読売新聞:8月11日付・読売社説(2)

 そうなれば、米国頼みで、ISS計画を中心に有人宇宙開発を進めてきた日本への影響は、避けられない。足がかりを失い、宇宙への道が閉ざされないか。

 日本は、どう米国と協力し、宇宙開発に取り組むのか。政府は、米国の動きを注視しつつ、検討を急ぐ必要がある。

毎日新聞:社説:シャトル帰還 日本は宇宙開発戦略の再考を

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は独自の有人宇宙活動を盛り込んだ「長期ビジョン」を描くが、予算の裏づけはない。将来、独自の有人宇宙飛行に着手する のか、別の戦略を持つのかは、JAXAではなく、国民の意見をもとに政治が判断する課題だ。シャトル後の世界の宇宙開発動向を見据え、日本独自の宇宙開発 ビジョンを政治が描く時ではないか。

読売新聞:宇宙開発 米中競争の時代

日本人女性宇宙飛行士の先駆け、向井千秋さんも「チャレンジャー事故の時は右肩上がりの展望があったが、同じ事故からの再開でも、今は先細りなのが大きな違い」と懸念する。

YMコラム:野口聡一飛行士、ついに宇宙へ

丸の内のプレスルームで出会った記者の人たちの議論は、その一点に集中していました。JAXAのある若い人が、「JAXAの若者には有人飛行の技術を開発したいと考えている人が多いのだから、マスコミがけしかけてくれれば、政治家やお役人さんの意見もそれなりのものになっていくのではないか」「いや、JAXA自体にやる気が感じられないから、マスコミも記事にできないのだと思う」という答えが返ってきました。

これは7月26日のディスカバリー号の打ち上げ直後、的川先生が丸の内のJAXAプレスルームで聞いたJAXAの若い人とマスコミ関係者との会話。7月27日のYMコラムで取り上げているのに今回もう一度そのまま取り上げたということは、よほど印象に残ったのだろう。

そのマスコミが動いた。これが「人が宇宙へ行く」ということのインパクト、なのだろう。

ロケットを開発して打ち上げるだけでは世論は動かない。打ち上げたロケットで何をするのか、が見えるようになってはじめて世論が動く。手段と目的がすりかわらないようにね。

YMコラムでは

それに、まだ飛んでいない3人の日本人宇宙飛行士たち(古川聡、山崎直子、星出彰彦)の3人も困ったことになります。行き着く先は、何と言っても「やはり人間を宇宙に運ぶ日本の技術が欲しい」です。

と結んでいる。管理人もあの3人を応援して行きたい。JAXAが彼らをどう処遇するかに注目。今から14年前に土井さんの処遇について旧NASDAに噛みついたことを思い出した。でも的川先生、技術のために飛ぶんじゃない、でしょ?

DSPACE: 女性飛行士、家族で目指す宇宙

大地さん、いつもの調子で林公代さんを相手にしゃべったな。でも林さんはそれをうまく記事にまとめている。グリーンカードを取るつもりがあることもしゃべってるけど、いいのかな?

[追記] 「言いたいことだらけ」さんからいただいた、日本の宇宙開発の現状に関するコメントは必見です!! どうもありがとうございます。

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Comments

確かに今はスペースシャトルの事故や安全性の問題の影響で、ISSの建設は遅れています。
しかし忘れてはいけないのは、すべてがシャトルのせいではないということ。

ロシアの財政難によりサービスモジュールという居住モジュールが打ち上げられず、ISS建設が開始されてすぐにISSの1年以上建設が中断しました。

日本も、コロンビア号事故の直前に、ISSの参加国によるトップの会議の場で、2年間の「きぼう」の打上げ延期を申し出て、会議で了承され、ヨーロッパのモジュールが先に打ちあがることになったことも忘れていはいけません。

ロシア財政難によるISS建設延期があったにもかかわらずです。

現実には「きぼう」の開発などに予算を使いすぎ(開発が始まって10年以上かかっているのですから当然です)、運用する分の予算を食いつぶしてしまっているのです(打上げを遅くすれば、運用期間を短くすることができるという目算による)。

そのことは、たまたまコロンビアの事故があり、その間に時間が稼げたので、うやむやになりましたが。

結局どこの国も、それぞれの国の問題から、ISSの建設を遅らせる原因を抱えています。シャトルだけが原因ではありません。日本も例外ではなく、たまたまそれが表に出てきていないだけ。
今シャトルが順調に上がってしまったら、逆に「きぼう」の打上げ準備、運用準備が追いついていなかった、予算が足りなかったということだって十分にありえます。

日本が今のまま有人宇宙開発をやったところで、技術力はそれなりに発展しても、組織力が伴わないでしょう。
宇宙開発も例外ではなく、効率や合理性も考えず、コスト意識もなく、「予算がないから、それは前任者のやり方だから」と、自分の立場のことばかりで将来のことなんて何も考えていない責任感もない人たちがやっていたら、いつまでたっても誰が悪い、彼が悪いと言い合うだけ。

今もし「きぼう」が打上がったら、シャトル以上にいろんな問題(それは組織的な問題だと思う)が続出かもしれません(これはまだ上がっていないので想像でしかいえませんが・・・外れることを祈ります)。

発生した問題も、着実に乗り越え、さらにその先にフィードバックする場があればいいですが、「きぼう」の後がなければ結局後には残らない。将来がないから、日々の問題を過去の経験として残す土壌すらない。なので毎年同じことの繰り返し。

そんなんじゃ、いつまでたっても日本の有人宇宙開発は成長しないままです。

野口さんミッションを取材にヒューストンに来ていたメディアの方々も、「JAXAはそもそも宇宙開発に対してやる気のない対応・姿勢なので、いい記事なんて書けない。予算を取りに行く気合がまったくない。」と本音を言っていました。まずはやる気を取り戻しましょう。

ISSは金食い虫といわれますが、半分は当たっていると思います。日本も無駄なところに無駄なお金を費やしているから。でも残りの半分は、非常に価値のあることに費やされているのも現実です。成長するにはそれなりの投資が必要だから。やってみないとわからないことは沢山あるから。

まずは人任せにせず、国民一人一人が(宇宙関係者も含めて)、客観的に状況を判断し、しっかりとした独自の考えを持たないと、人の意見に流され、偏ったメディアの情報に流され、偏った宇宙政策に振り回され、結局何がやりたいのか、何ができるのかわからなくなっています。

3人の日本人未飛行宇宙飛行士は、NASAにCEVで宇宙へ、月へ、火星へという更なる目標を掲げられて前向きに訓練をしています。もちろんシャトル、ISS、ロシアのソユーズ、そしていつか日本の宇宙船に乗ることも視野に入れて。宇宙へ行くことが彼らの仕事だから。

日本も今すぐはっきりとした目標と計画を定めないと、問題先送りでは無駄な時間とお金を費やすだけです。
人任せで待っていてもダメです。一人一人が責任を持って、権限を行使して、自覚を持ってしっかりと迅速に動かないと。

宇宙船の運用は、リアルタイムに行われます。物事の決断は後送りにはできません。その都度やるのです。いま何をすべきかを考えましょう。

私は、やりたいことは他にも沢山ありますが、まずは少しでも早く国際宇宙ステーションを完成させ、運用し、たくさんの人に利用してもらい、広く国民がその恩恵をいろいろな形で受けれるようにしていきたい。
せっかく作ったのだから、無駄にする必要はありません。
使い方次第では(←これが重要)、ISSには大きな可能性が十分にありますから。

それが今自分にできることだから。

つれづれなく長くなりましたが言いたいことは以上です。

<管理人さん、野口宇宙飛行士応援ページなのに、関係ないことをダラダラと書いてごめんなさい。でもどうしても「きぼう」が活躍してほしいので・・・(後付け前置き)。>

ビールを探して冷蔵庫をあさっても何も出てこず、結局半分くらい残っていた料理用に使っていた日本酒をちびちびやりながら、調子に乗ってまたいっぱい書かせていただいています。

昨日のコメントで、「せっかく作ったのだからISSを使いたい」と書いただけで、なんら問題解決の可能性の糸口すら書かなかったので、ちょっと無責任かなぁと思って、酔っ払った頭で思いつくまま大胆に書いてみようと思います(結局思いつくままなので無責任ですが・・・あくまでオプションのひとつとして)。

まず、「きぼう」が上がったら年間400億円(この数字は前提によっていろいろ違うのでとりあえずの仮定)をISS運用共通経費(NASA,ESA,J☆XAを取りまとめるNASAに支払う)を10年間払うことを前提にします(つまり4000億円の出費が今後発生すること、あ、あと、ISSが2010年完成、2016~17年くらいまで運用することを前提にしてます。)

その対価として、「きぼう」は、全体の12.8パーセント(ISS建設費負担割合)の電力、通信、排熱、クルータイムなどが使えるようになることが現在の国際間協定の前提です(すでに滞在人数、打上げ回数縮小で崩れていますが)。

それらのサービスを提供するために、NASAはNODE2やら巨大な太陽電池パドルを「きぼう」のために(だけではないですが)上げてくれることになっています(あくまで使えるのは12.8%分ですよ、「きぼう」は)。

全体が完成するころには太陽電池パドルはあと3つも追加される予定(ぜんぶで4枚)ですが、途中までつくっあるNODE3やCAMなどの追加モジュールを上げない、なら、その必要性も大分減るでしょう。
(「きぼう」と「コロンバス」も上げなければもっと削減!なんて言わないで~)

ISSのラジエターはすでに打ちあがっています。通信用のアンテナも。
しかし、それらがすでに上がっているということは、「きぼう」が打ち上がった時点でその分の費用の負担は必要となってしまいます。

せめて打ちあがっていない太陽電池パドルを打ち上げないで、共通経費を値引きできないか。NASAだって、シャトルの打上げ回数を減らしたいんだし。

そこで、頭を180度、いや、さらに垂直方向にさらに90度くらいひねって、みんなで斬新なアイディアを考えてみませんか?
もちろん国際間協定見直しも前提です。

根本的に、「きぼう」の主要な機能のうち、大部分(電力、排熱、通信、クルー、環境制御機能、緊急帰還機能などなど)をISS側(NASA側?)に依存しているので、NASAに共通経費を払わないといけない。

んじゃぁNASAに依存しなければいい。

かといって、ISSとは別に、独自で有人宇宙船や宇宙ステーションを新規に開発、打上げなんて遠い夢のまた夢。今の情勢じゃ、膨大な新規開発予算なんて付くわけがない。

じゃぁ、折中案ということで、思い切って半独立型「きぼう」にしてしまえば?
(すみません、アルコール分と、興奮時に脳みそから分泌されるなんちゃらミンが混じってかなりいい気分になってきました)

曝露部(船外実験プラットフォームでしたっけ?)には、いまや実験装置開発が中止になって、使い道がなくなりつつある沢山のドッキングポート(曝露部実験装置接続機構でしたっけ?)があります。

そこには、電力ラインも通信ラインも排熱ラインもある。

どうせあまり使い道がないのなら(曝露実験装置君達、ごめんなさい)、ここに独自の太陽電池パドルでもつけちゃったらどうでしょう?

取り付け口は前方に4箇所のうち3箇所に空きがある(1箇所はすでの開発済みのICS(衛星間通信システム)のため一応残しておきましょう)。

後方には4箇所。

さらに、左舷(ISSの進行方向から見て)には2個のポートがありますが、すでに完成してしまったSEDAも生き残るとして、使い道がない補給部曝露区(現状の名前忘れた)は必要なし(シャトルで打ち上げて、持って帰る)。

さらに、曝露部の上部にも2箇所の実験装置取り付け部分があるので、そこも含めて、最適な場所に最適な個数だけ太陽電池パドルを上下左右に飛び出るようにつけてしまったらどうなる?
(どの場所にどの方向に何枚あるのが最適かどうかは専門家にお任せします。)

要は、電力は全て「きぼう」でまかなってしまうのです。

配線があるのだから、逆流させて装置に送る(アポロ13の逆流案のマネ。実際はそんな簡単にいかないでしょうが)。

そのための改修が必要なら、「きぼう」を打ち上げる前ならいくらだってできる。
「きぼう」の打上げ順番が来るまでまだあと数年あるんだから。
今のまま打ち上げて、結局無駄だったといわれるよりはましでしょうし。

え~いついでだ~!必要があれば、ラジエターだってつけてしまえ!そうすれば、「きぼう」本体の排熱だって曝露部で出来てしまうかも(これも逆流の原理)。そすれば、排熱分の共通経費も節約できる?
(いやぁ、これはさすがにNASAが許さないか・・。ラジエター上げちゃったもんなぁ)

「きぼう」の曝露部にあんまり展開構造物をいっぱいつけたら振動で船内実験が出来ないといわれるかも。

んじゃぁ、曝露部の一番先っちょ(左舷後方、補給部曝露区のつくところ)に最新型アクティブ制振装置を取り付けるか。
地震大国なんだから高層ビルの制振装置開発会社に頼めばなんとかなる?振動周波数が全然違うでしょうが、基本原理は同じでしょうし。
先っちょだけで足りなきゃ、補給部与圧区(船内保管庫)の頭にある仮置き用ドッキングポートにももういっちょ制振装置。

これで、電力と排熱(+制振)を日本独自で確保。
ついでにもう一個くらい通信アンテナをつけて、通信も「きぼう」独自でやってしまってもいい。
(そもそも、曝露部の付け根がそんな加重に耐えられないって言われて終わりかもしれませんが・・・それも何とかするのです)

そうなると、もうISSにくっついている必要性は、クルーの行き来(地上からの打上げも含めて)、生活居住部の確保、物資の輸送ができるくらいかなぁ。

クルーの打上げは、共通経費をさらに節約して、毎年半年に1回(年2回)1週間だけ日本人クルーをロシアのソユーズで上げてもらう。
1回22億円。年間2回で44億円。最初の3日間で、それまでの半年間の実験試料の回収。後半の3日間で、これからの半年の実験の準備。1日予備。
半年間の実験中は、すべて地上からコントロール。必要なときだけ、ちょこっとロシアのクルータイムを買って手伝ってもらう。
半年が難しければ1年に1回でもいい。今の調子じゃ4~5年に一人上がれるかどうかなんだからそれよりはましだし。

おお、そうだ、ソユーズは1度に3人しか上げられないけど、3人半年滞在で半年に1回打上げじゃなく、みんな1年滞在にして、次のクルーを半年ずらして(早めて)打ち上げれば、半年に1回3人ずつ交代になるけど、常時6人滞在もいけるなぁ。それならカプセルの保障期間半年ってのもクリアできるし。
いや、1年はやっぱ長い。その半分にしたほうがいいかも。そうすれば、滞在3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月の選択肢もできる。


そうする代わりに、「きぼう」以外の訓練はすべてロシアやNASAにお任せになるから、彼らが飛行士の管理は全部やってくれるので、何十人もいるJ☆XAの宇宙飛行士関係部署は大々的にリストラを行って、必要最小限の安全管理者、スケジュール管理者、総務・経理担当の3人くらいまで縮小。
あ、別途「きぼう」の訓練インストラクターは必要だから、外注含めて6人くらいか。

殆ど使ってなくて維持費ばかりかかる宇宙飛行士養成棟やら無重力環境試験棟などは閉鎖、あるいは利用目的変更して一般公開して収入源に。

お金が足りないなら、さらに「きぼう」の船内に、これまでNASAに依存しようとしてきた環境制御(酸素再生、有毒ガス除去機能)をあらためて独自開発し、逆にその機能をISS側に提供するってのはどうでしょう?
逆にNASAやESAに共通経費を払ってもらうことにして。

環境制御機能を追加するためにNODE3を打ち上げるくらいなら(ってこの情報は今となっては古いと思いますが)、あるいは、環境制御機能が足りなくて滞在人数が減るのであれば、「がんばって日本がやります!」って言ってみたら?

「きぼう」に再生型環境制御装置が付くのなら、はるか昔、JEMから環境制御機能を失って(エアコンだけは残りましたが)やる気がなくなったECLSS好きの技術者の闘志が再び燃え上がるでしょ?少なくても私は燃えます。上記でリストラされそうなJ☆XA職員も進む道ができるし。

船内実験室に乗せる実験装置だって開発が中止されてしまったものもあるくらいだし、環境制御装置を乗っけるスペースは余っているし。

さらに、「きぼう」の船内保管庫(いまのところ使い道なし)を改造して、生活居住部(ロシアのサービスモジュール)よりも快適な生活環境を有料で提供したら?
船内保管庫には、うるさい実験装置などがないのでとっても静か。
クルーや宇宙旅行者のための個室兼寝室などにはもってこいでしょうし。


これだけやっても、きっと予算不足の問題は尽きないな。
そもそもこれらの「きぼう」改造費をどこから捻出するか。

まず、日本はHTVを開発しているけども、これも費用が膨大にかかる。1回打上げに数百億円。もったいない(HTV関係者、ごめんなさい)。

新たな実験ラックを上げるならいいですが、そもそもその必要がないなら、思い切ってHTV開発も中止。
共通実験装置でできる実験の試料は、ソユーズとともに手荷物状態で上げてもらう。
持ち帰りはMPLMの隙間に入れてもらう。

これで大分予算が節約できたかなぁ。

さらに、10年間毎年400億円NASAに支払う予定の共通経費、5年に減らして2000億円を新規開発費に。あ、すでに「きぼう」の開発費超過で、共通経費分予算の数年分使ってしまっていると思うので、そんなに余ってないでしょうけど。
すでに今までやってきていることだからやりくりは出来ないわけはない。

これ以上予算を無駄に使うなら「きぼう」をやめてしまえ!というよりは、まだ有効的じゃないかなぁと思うのですが。新規技術の開発と国際貢献ができるのだから。

少なくても、いきなり日本独自で有人ロケットや宇宙ステーションを作るのは無理だけど、できるだけ「きぼう」をベースに改造するなら安く済む。

もちろん、追加予算を取ってくるだけのやる気と根性のある職員がJ☆XAにいるなら頼もしいのですが。

最近では、ISSの意義が問われ、いろんな人がNASAやシャトルに依存するのは間違っているという論調で、本やら記事やらがいっぱい書かれていますが、3000億円もかけてせっかく作ったんだし、無駄にしないようにみんなで前向きに考えましょうよ。

何年もかけて一生懸命ISSやシャトルのことをあれやこれや調べつくし、ここが悪い、あそこが悪いと批評する時間と手間をかけるくらいなら、「きぼう」をどう有効利用できるかを考えるのだってできるはずでしょ?

どうせ、批判本が売れたって数百万円の収入。
それよりも、JAXAからでも文科省からでも、あるいはNASAからでも、「きぼう」、いや、「ISS」の有効活用技術検討費を数千万円もらって、知恵を絞ってポジティブに仕事したほうが日本の将来のためになるような気がしませんか?
(ってよっぽどの実現性がないと彼らがそんな費用支払わないでしょうけど。検討くらいはさせて欲しいですよね。そっかぁ、批判本は事実にのっとってるから売れるのかぁ。やっぱ儲けるならそっちの方が簡単かなぁ?)

せっかく日本の宇宙ステーションの名前は「きぼう」なんだから、希望を持って有効利用することを考えましょうよ。
「きぼう」がISSの基幹モジュールへ、そして、独立した宇宙ステーションになる日も来るかも?

(注:あくまで酔っ払った勢いでの、素人の大胆かつ自由な発想です。でも、こうやって実現不可能そうなことでも、あれやこれや前向きに考えるのは楽しいでしょ?最近暗いニュースばっかりなので。もしもっとああしたらいい、こうしたらいいという前向きなご意見ならどうぞいくらでもお願いします。ただ、できれば専門家による真面目な批判はやめてください。非常に安易に考えているので、真面目に批判されるととってもくじけるから。それに、あれこれネガティブに批判することで、益々若者が自由な発想ができなくなる。そうされるとやる気満々の若者はきっと次からは「きぼう」批判側に回るという悪循環になるのが目に見えてますしね)

言いたいことだらけさん、興味深いコメントをありがとうございます。

きぼうをどのように活用していくかの議論、前向きで面白いですね。こういう議論がどんどん活発になって欲しいと思います。

ただ、

>せっかく作ったのだから、無駄にする必要はありません。

という議論の出発点はちょっと気になりました。

宇宙飛行士を応援する立場の私がこういうことをいうのもなんですが、「何のために人間を宇宙へ送り込むのか」の議論にまだ説得力が足りないような気がします。

アポロの月着陸が終了してから33年間、人類の有人宇宙活動は地球上数百kmという、地球儀の上にへばりつくような極めて狭い空間に限定されてきました。

この狭い空間に人間が滞在することの有効な使い道はなんでしょうか?

一つは地球観測。90分で地球を一周するのだから、地球の環境の変化を観測するにはもってこいのプラットフォームですね。無人で充分観測できる分野ですが、人間がそこにいることによって不測の事態に気付く可能性は高いと思います。

一つは無重力(微小重力)環境。材料実験やタンパク質の結晶成長実験などがこれにあたります。

一つは真空。大気の底からでは観測できない赤外線、紫外線、X線、γ線、一次宇宙線などの領域で天体観測ができるメリットは大きいです。無人の探査衛星のほうが精密な観測ができますが、ハッブル望遠鏡の修理や改修のように、有人と無人の組み合わせが劇的な成果をもたらした実例があります。

「すざく」の故障も、有人ミッションあるいはスペースシャトルによる回収と再打ち上げとの組み合わせが最初から検討されていれば、観測機器を無駄にしないですんだでしょう。

ただ、それぞれの目的に応じて、どの手段が最も現実的でコストも抑えられるか、というのは、顔の見える、しっかりした(できれば30代から40代前半の)プロジェクトマネージャーのもとで、責任ある計画の遂行がなされる必要があるかと思います。

言いたいことだらけさんが提案されている「きぼうの有効利用」策では、どのような目的を達成しようとされているのでしょうか?

将来、日本が月とか火星に人を送り込むことになるかどうか、私にはわかりません。個人的には、夢のある話なのでぜひ実現して欲しいと思います。月、火星、という具体的な目標が与えられれば、克服すべき工学的チャレンジもまた刺激的なものになるでしょう。

でも、NASAの後追いでは面白くないので、例えば小惑星の鉱物資源探査などもやって欲しいと思います。

40年前のSFで現実にはまだ実現していないのは、宇宙で(地球以外の場所で)宇宙船やその他の建造物を素材から組み立てる技術、あるいは、水、空気、食料などをリサイクルして自給自足する技術、ですね。これらの技術が予想以上に難しいあるいは高コストであることがわかった今、有人宇宙活動の現実性についてはもう一度、戦略を練り直す必要があるのではないかと感じています。

NASAが仮に火星に人間を送り込むことに成功したとしても、人間が宇宙で生活する、という基本中の基本が、地球からの補給なしにありえないのでは、アポロ計画中止の再来にしかならないでしょう。

管理人さん、お返事有難うございます。

>きぼうをどのように活用していくかの議論、前向きで面白いですね。こういう議論がどんどん活発になって欲しいと思います。

そうですね。ただ、日本ではまだまだ「きぼう」や「ISS」については、一般人に知られなさすぎです。宇宙のことをよく知っている人すら、宇宙ステーションの中で具体的に何が行われているのか分かっていない人が多いと思います。残念なことです。もっと「ISS」、「きぼう」について、一般人にもよく分かるように説明する場を増やし、国民一人一人に、「きぼう」がどのような使い方ができるかを考えてもらうようにしていけたらと思います。
その上で、「きぼう」は日本の将来に有効かそうでなかを議論しないと、結局J☆XAを批判したい人や、メディアの意見に流されるだけになってしまいますから(確かにJ☆XAも問題だらけだとは思いますが)。

>宇宙飛行士を応援する立場の私がこういうことをいうのもなんですが、「何のために人間を宇宙へ送り込むのか」の議論にまだ説得力が足りないような気がします。

そうなんです!そこなんです!そこが根本的な問題なのです。ISSに日本が協力すると決めたときから、あるいは日本で宇宙飛行士を育てることを決めたときから、そこのとを十分に国民に説明し、理解を得ながらやってこなかったために、成功すればお祭り騒ぎ、失敗すれば痛烈に批判という、責任感のない対応しかできなくなっているんです。自分たちの国の政府が決めたことは、国民が決めたこと。私たちの税金を投じて行われていることなのだからもっと意識をもたないといけないですし、国はもっともっと国民に説明責任を果たさないといけないのだと思います。

>アポロの月着陸が終了してから33年間、人類の有人宇宙活動は地球上数百kmという、地球儀の上にへばりつくような極めて狭い空間に限定されてきました。
この狭い空間に人間が滞在することの有効な使い道はなんでしょうか?

宇宙空間、低軌道、ここだけでも無限な可能性があると思います。もちろん上記に管理人さんが書かれているような、無重力、真空、地球観測など、工学・理学的な研究の場としてもそうでしょうし、それ以外の使い道はたくさんあると思います(ちょっと考えただけでもわんさか思いつきました!議論が発散してしまうのでそれはまた別な機会に)。

そこで出てくるのは、上記に管理人さんがあげてくださった、何のために人が宇宙へ行くのか、人が宇宙へ行って何ができるか、人が宇宙へ行かないと出来ないことは何か、をみんながよ~く議論し、活発な意見を出し合い、じっくり考えていかないといけないということ・・・
でも、そのためにも、まずは私たち一般人がもっと宇宙のこと、宇宙開発のこと、宇宙ステーションのことを理解する必要があるでしょう。その基礎知識がないから議論も出来ないし、意見が発散するのだと思います。J☆XAが受身の姿勢ではなく、もっともっと宇宙開発の現状を積極的に伝えていく努力をしないといけないんでしょうね。

>ただ、それぞれの目的に応じて、どの手段が最も現実的でコストも抑えられるか、というのは、顔の見える、しっかりした(できれば30代から40代前半の)プロジェクトマネージャーのもとで、責任ある計画の遂行がなされる必要があるかと思います。

まさにその通りだと思います。そもそもそういう重要なポジションについている人が、とくに官僚組織では重要な責務を果たしきれていない人が多い気がします。自分の任期に極力問題を起こさない、新しいことはやらない、まっとうに過ごし、少しでも早くキャリアアップしていくことを考えていたら宇宙開発なんて出来ないですよね。そもそも宇宙開発自体がチャレンジングなことなのだから、目的・目標をしっかり理解し、コストを把握し、無駄な時間をかけずに、必要とする技術を集約し(必要があれば新規開発し)、協力体制を維持しながら、しっかりマネージメントして動かしていけるひとじゃないと、どれかひとつでも欠けると、途端に先に進めなくなります。
今の日本の宇宙開発の現場を見聞きすると、よくこんなんでやっていけているなぁとびっくりしますよ。
NASAのISSプログラムオフィスでは、J☆XAのマネージメントの人たちのレベルがあまりに低すぎるので、マネージメントスキルの教育が必要だと思っているようですよ。私もそう思います。私の知っている限り、J☆XAにそういう教育制度すらありませんし(いやぁ、もしかしたら機能していないだけで実はあるのかなぁ)。

>言いたいことだらけさんが提案されている「きぼうの有効利用」策では、どのような目的を達成しようとされているのでしょうか?

まず、「きぼう」で何ができて、何ができなくて、ということを基礎知識として理解したうえで考えましょう。
「きぼう」は、常に宇宙空間を飛行している「有人実験研究施設」として作られてます。なので、上記に管理人さんが上げられたような、天文観測、地球観測、材料実験、ライフサイエンス実験などを行うことが一番の目的だと思います。
ただ、「きぼう」もその一部である「国際宇宙ステーション」には、たくさんの実験装置が搭載されますが、それらはすべて地上からコントロールできるように作られています。つまり、実験を行う研究者は、自分の研究室にいながらにして、リアルタイムに宇宙実験が行え、データや画像を取得し、解析し、結果を導き出し、論文にまとめ、発表することが出来きるのです。
ということは、逆に言うと宇宙飛行士にそういう「博士」がやるようなことをさせる意味はないと思います(地球にいながらにしてできることだから)。
唯一今のところ地上からはできないのは、試料のセッティングと回収。そういうロボットや機能を開発して、全自動にするといのも将来は可能でしょうが、そこは人が宇宙にいるのだから人がやればいいというのが現状の落とし所なのでしょう。

もうひとつ「国際宇宙ステーション」で人がやらないとできないこと、それは、宇宙ステーション自体の組み立てと修理、メンテナンス。極力地上からできることは地上から、そして、必要なところはロボットアームや特殊なツールなども使いつつ、どうしても現場にいる宇宙飛行士の力と技能を必要とするところもあるので、地上と、機械と、宇宙飛行士が連携して行わないといけない部分です。
しかしこれまで日本は独自でこういうことをやったことがありません。ISSで初めてそういう経験を積んでおけば、将来わが国が独自で有人宇宙機をつくり、運用することになった時には、必ず「きぼう」での経験が有効なものとなるでしょう。NASAやロシアが40年以上の歳月と膨大な費用をかけて培ってきた技術、突然日本がポンとできるようになるわけはないですから。

それ以外にも使い道、たくさんありますよ~。実験施設にこだわらなければ、使い道をあげだしたら切がありません。ISSにはお金を出せば誰でも(健康であれば)いける時代になってしまったのですから、あまりこれまでの宇宙飛行士のイメージにこだわらず、宇宙で人ができること、人にやってもらいたいことをどんどん実現していったらいいと思います。

そう考えると「きぼう」って無限の可能性のあるフィールドだと思いませんか?
税金を払っている国民に、大いにいろんな使い道を考えてもらいましょう。「きぼう」は国民の財産なのですから。

>将来、日本が月とか火星に人を送り込むことになるかどうか、私にはわかりません。個人的には、夢のある話なのでぜひ実現して欲しいと思います。月、火星、という具体的な目標が与えられれば、克服すべき工学的チャレンジもまた刺激的なものになるでしょう。

月や火星については、アメリカは行きたがっていますが、はたして日本がそれに参加する意義ってのはなんなんでしょうか・・・。国際協力のため?技術革新のため?探究心の追求?理由はいろいろあるでしょうし、個人的にはぜひ日本も月、火星を目指して欲しいですが、それには「きぼう」の比にはならない出費と労力と時間が必要となるでしょうし、まずは「きぼう」が成功しないでその先はないでしょう。その「きぼう」自体が揺らぎつつあるので、その先は正直少々不安になるところでもあります。

>でも、NASAの後追いでは面白くないので、例えば小惑星の鉱物資源探査などもやって欲しいと思います。

これは面白そうですね。「はやぶさ」という日本の探査衛星が小惑星を目指していますが、ぜひ、次は人が小惑星に降り立って、実際に見て、感じて、私たちにいろいろなことを伝えて欲しいものです。

>40年前のSFで現実にはまだ実現していないのは、宇宙で(地球以外の場所で)宇宙船やその他の建造物を素材から組み立てる技術、あるいは、水、空気、食料などをリサイクルして自給自足する技術、ですね。これらの技術が予想以上に難しいあるいは高コストであることがわかった今、有人宇宙活動の現実性についてはもう一度、戦略を練り直す必要があるのではないかと感じています。

同感です。個人的には、特に後者の技術は、何にせよ人が宇宙に長期間、そしてより遠くへ行くためには、絶対不可欠な技術だと思うので、ぜひ日本も積極的に取り組んでいって欲しいと思います。リサイクル、自給自足って、人が地球上で生活するうえでも非常に大事なことですから。その技術は必ず地球での生活にも還元できますし。

>NASAが仮に火星に人間を送り込むことに成功したとしても、人間が宇宙で生活する、という基本中の基本が、地球からの補給なしにありえないのでは、アポロ計画中止の再来にしかならないでしょう。

単に人類が地球以外の惑星にたどり着いたという事実だけが欲しいのであれば、1回、2回で終わってしまうでしょう。そこに日本が参加する意義と、なにが貢献できるかを活発に議論したいですね。

そもそも、日本の有人宇宙開発がどれだけ地球の生活に役立っているか、私たちが恩恵を受けているかをしっかり示さないと、税金を払っている国民も納得できないでしょう(アメリカやロシアがこれまでやってきたことに便乗するのではなく日本がです)。
正直、日本が材料実験、ライフ実験をしたところで、本当にどれだけの成果(実験結果ではありません。そのあと何に役立ったのかです)があったのか・・・、どれだけ私たちの生活を豊かにしたのか実感したことはありません。研究者達の単なる自己満足になっているような気さえしてきます。それでは某省庁が税金を無駄に使って作ったグ●ーンピアとぜんぜん変わらないなぁ。「新素材の開発、新薬の開発に役立ちます」、ではなく、もっと直接的な、具体的な成果をアピールしていかないと。
あ、アピールしようにも、そもそも成果が出ていないならしょうがないですが。

また、長くなってしまいました・・・すみません。

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