セキュリティはこれでも緩和されてる?!
さて、明日からフロリダへ出かける。
元村記者のブログやDSPACEの記事なんかを読んでみても、ケネディ宇宙センターのセキュリティ対策はかなり厳しいらしい。以前は宇宙飛行士招待枠といえばスタンド席で打ち上げを見られたらしいが、今回はどうやらNASA Causewayという道端の草っぱらに連れていかれるらしい。「毛布をお持ちになるのがよいでしょう」だって。
何度も打ち上げを見たことのあるJAXA関係者に聞いてみても「本当にスタンドじゃないの?」と、どうもぱっとしない。
ところがHoustonChronicleの記事によると、この厳重なセキュリティは、これでもまだ緩和されたほうらしい。前回のコロンビア号の打ち上げではイスラエル人のラモン宇宙飛行士が乗り組むこともあって、打ち上げ時刻は24時間前になるまで明らかにされなかったらしい。
HoustonChronicle: Astronauts land in Florida amid tight security
HoustonChronicle/AP: NASA relaxes some shuttle launch security
テレビでおなじみの、宇宙飛行士がオレンジ色の宇宙服を着て、建物から出てきてバンに乗り込むシーンでは、SWATの特別警備隊がヘリに乗り込んで上空からバンを警護するらしい。さらに米空軍機が宇宙センター周辺を常時パトロールするのだとか。
考えてみたら、前回、日本人宇宙飛行士がシャトルに乗り込んだのは2000年10月の若田さんの時だった。9.11のテロが起きる前のことだから、JAXA関係者に聞いてもNASAのセキュリティ事情がどうも響いてこないのはある意味当然かも。そう考えると、あらためて、長い時間が経過したねぇ。
nikkansports.com: 野口さん打ち上げ、史上初街頭生中継
今回の打ち上げは新宿の街頭テレビ「アルタビジョン」で生中継されるようだ。予算約100万円。日本時間で14日午前4時51分。果たして何人くらい集まるのだろう。
新宿かぁ。
野口宇宙飛行士の合格が決まって、5thstarメンバーは彼の壮行会を開くために1996年6月14日、新宿に集まった。
二次会、三次会、と飲みすすむにつれて、メンバー数人は夜更けの歌舞伎町の街角を練り歩いた。と、声をかけてくるキャバレーの客引きのアンちゃんが一人。
「兄さん兄さん、うちよって行かない? 今日はみなさんなんの集まり?」
「宇宙飛行士に選ばれたやつがいて、その壮行会を今までやってたんだよ。」
「へぇ!!日本の宇宙飛行士ですかぁ! って、まだ5人くらいしかいないんじゃなかったすかぁ?」
「おお、なんと! よく知ってるねぇ。詳しいじゃない。」
「宇宙飛行士選抜を祝う集まり」という言葉に動じなかったこのアンちゃん、商売も忘れて我々と道端に座り込んで、いつしか身の上話を始めた。
聞くと、このアンちゃんの親父さんは札幌のすすき野で飲み屋を営んでいるらしい。で、修行の一環として、東京新宿の歌舞伎町に送り込まれているのだとか。
「宇宙かぁ。いいですねぇ。」
札幌に来ることがあったら、ぜひうちの店に来てください、と、店の名前を教えてくれたけど、酔っていたので忘れてしまった。
アンちゃん、今ごろどこでどうしているのかなぁ。あの時の宇宙飛行士クンが、今、宇宙へ飛び立とうとしてるよ。新宿のアルタビジョンは、君になにを見せてくれる?
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