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2005.07.30

ディスカバリー号の損傷箇所は6分の1に

同じ内容を伝えるのでも、見出しのつけ方一つで読む側の印象はまるで違って見える例。ちなみに記事に見出しを付けるのは現地で取材をした記者ではなくて、日本の本社にいる編集デスクの権限。

asahi.com: シャトル、翼などに傷複数 NASA「機体は健全」

ディスカバリー号が宇宙ステーションにドッキングする前に行った360度の縦宙返り。宇宙ステーションのクルーが望遠レンズで撮影した結果などを地上のスタッフが解析した結果、機体の25箇所に損傷が認められたという。いずれも重大な損傷ではないとのこと。

事情をよく知らない人が聞けば「25箇所も損傷があったのか!」と驚くかもしれないけれど、以前のミッションでは平均して145箇所の損傷があったというから、今回は大幅な改善、と見るのが妥当。毛利さんや向井さんや若田さんや土井さんのミッションではもっと多くの損傷を抱えて無事帰還している。とはいっても損傷を軽視するべきではない。

損傷部位については今日のOBSSの再検査でさらに詳しい状況を解析する。

NASAのグリフィン長官は記者会見で「Discovery is the cleanest bird we've seen」「Six times cleaner than the average across 113 (previous) missions.」と述べ、技術者のこれまでの努力をねぎらった。

CBS News: News Coverage of Shuttle Mission STS-114

04:30 p.m., 07/29/05, Update: Griffin defends shuttle, external tank

FloridaToday: NASA boss: Fast foam fix is possible

おなじ会見でグリフィン長官はアトランティス号の外部燃料タンクへの対策を比較的短期間で完了させるとの見通しを示し、9月の打ち上げが目標であると述べた。ただしこれはあくまで目標であり、対策が完了しなければ打ち上げを延ばす可能性も認めた。

今日はあと2時間半ほどで1回目の船外活動が始まる予定。耐熱タイルのサンプルを使って損傷修復のテストやGPSアンテナの修理、ESPADという船外保管プラットフォームの取り付け作業などを行う。

NASA TVを聞いていたら、今回のドッキングで姿勢制御の負荷がかかったのか、宇宙ステーションの姿勢制御用ジャイロCMG-3のベアリングから異音が発生しているとのこと。CMG-1とCMG-2は停止しているので、CMG-3まで壊れたらジャイロでの姿勢制御がかなり難しくなる。今日の船外活動で電源ケーブルを交換しCMG-2が復旧する見込み。明後日の2回目の船外活動で野口宇宙飛行士が故障したCMG-1を交換するが、これらの修理がうまく行けば、CMG-3を停止してベアリングを温存する、という。

アトランティス号の打ち上げ日が現時点では予測できないため、NASAはディスカバリー号の帰還を一日延ばして、宇宙ステーションでの機器の交換やゴミの回収作業を行うことを検討している。

asahi.com: ディスカバリー帰還、1日延期を検討 NASA
FloridaToday: Discovery may stay up extra day

帰還延期の決定は明日。

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