ディスカバリー号の打ち上げが7月に延期
記者さんの一人から携帯メールで連絡。ディスカバリー号の打ち上げが7月に延期になったという。正式発表は米国時間の今日の見込み。
FloridaToday: Ice concerns delay launch until July
CBS News: 02:30 p.m., 04/28/05, Update: NASA mulls launch delay to July
HoustonChronicle: NASA pushes back launch of shuttle Discovery to July 12
毎日新聞:ディスカバリー:打ち上げ7月に延期 NASA
共同通信:野口さん飛行、7月に延期 米スペースシャトル
時事通信:シャトル打ち上げ再開、7月に延期か
外部燃料タンクの表面に着いた氷が打ち上げの時にはがれ落ちてオービターを直撃するリスクについて、詳しく分析するための時間が必要とシャトルマネージャーが判断したのがその理由。本日開催されるジョンソン宇宙センターとNASAのワシントン本部との間でのテレビ会議で正式決定となる見通し。
新しい打ち上げ目標日は7月14日(13日とする報道もある)。
関係者の一人はFloridaTodayの記者のインタビューに「我々はまだ打ち上げができる状況にないと考えている。がっかりしたかって? イエス、だ。(打ち上げの延期は)正しいことかって? イエスだ。」と答えている。
[追記] 米東部夏時間29日10:30からNASAは記者会見を行い、グリフィン長官が打ち上げの延期を正式に表明した。この模様はNASA TVでも放映された。
FloridaToday: NASA makes shuttle launch delay official
HoustonChronicle: NASA confirms shuttle won't fly again until July
次の打ち上げ日が7月13日以降とする報道と12日以降とする報道があって、混乱している。
[追記 4/30] 新しいLaunch Windowは7月13日から31日まで。
NASA HSF: STS-114
発射台39Bに移動していたディスカバリー号を一旦、組立て棟(VAB)に戻して、外部燃料タンクの着氷対策のためにヒーターなどを増設する。他にも液体水素燃料の残量センサーの不調などを修正する。
そういえば昨日はもう一人の記者の方からも電話で延期の連絡をいただきました。お心遣い感謝します。
[追記 4/30 (2)]
読売新聞が入手した内部資料に「機体左側後部の油圧系統の継ぎ手部分から漏れた油が、エンジン燃焼の熱などで発火し、機体後部の約100個の耐熱部品を損傷する恐れがある」との記述があるとのこと。
詳細は不明だけれど気になるニュースではある。
[追記 5/1]
コメント欄で読売の記事の元になったと思われるPDFファイルを教えてもらった。
それによると、作業中にこぼれた可燃性の油が風で飛んで、ディスカバリー号の耐熱タイルなどに付着したので、その潜在的リスクについて検討する、ということらしい。
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