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2005.02.02

宇宙飛行士ネタ四題

◆野口宇宙飛行士が6時間の水中訓練

ジョンソン宇宙センター(JSC)の近くにあるNBL(中性浮力研究所?)で、野口宇宙飛行士が相棒のStephen Robinson宇宙飛行士とともにSTS-114の船外活動の訓練を行った様子がJSCのwebサイトに。

NASA/JSC: NBL team brings crew closer to Return to Flight

NBLのプールの巨大さは、とても言葉に表せられない。国際宇宙ステーションの与圧部分のモックアップがそっくりそのまま沈められている。建物そのものが巨大なため、写真ではプールの大きさもごく普通に見えるが、NBLのプールを日本の小学校のプールに例えるとしたら、JAXAの筑波宇宙センターにあるそれは、金魚鉢に見えてしまう。(って、ちょっと極端だけどね... Fast Factを見ると、大きさは62m×31m×12mとなってる) NBLのプールはNASA/JSCの敷地にあるのではなく、ボーイングや他の民間何社かの共同運営だと聞いた。

◆閉鎖環境試験!

じゅりのぶらぶら日記経由。

JAXA: 第23回宇宙ステーション利用計画ワークショップ 議事録「きぼう」船内実験室等の利用について/宇宙医学分野分科会

日本人宇宙飛行士心理選抜と研究上起こる諸問題について提言があった。
○ISSの宇宙飛行士の望ましい心理的資質要求の提言
    1)精神機能・活動(思考力、判断力など)
    2)パフォーマンス(正確性、安定性など)
    3)性格(綿密、正確など性能的側面:自己統制、ストレス耐性など個人的側面:素直、謙虚など人柄的側面:協調性、親和性など社会的側面)
    4)対人関係・集団活動(協調性、援助性など)
    5)教養など(価値観、人生観など)
    6)動機づけ(使命感、達成感など)
○研究上の諸問題
    * 被験者の問題(被験者はうそをつく)
    * 取得したデータは公開できないので、参加する研究者の業績につながらない)
    * 宇宙飛行士の特殊性(プライドが高く、限界まで弱音を吐かない)
    * 検査に対する予備知識が結果に影響する
○精神機能・活動、精神状態、対人関係、動機づけ等の悪化・低下を客観的に把握する方法、あるいは精神的健康度の客観的把握方法の開発、悪化・低下の対策法の研究を組織的・統合的に実施しなければならない。
思わず、むむむ、とうなって読む内容ですな。こういうところを見てたわけね。
ロシアでの閉鎖実験は、優秀な宇宙飛行士が参加していたら、トラブルは起きなかったかもしれない。
という意見には思わず同意。目の前にニンジンがぶら下がっているのといないのとでは、動機づけが違う。とはいっても、500日の閉鎖環境試験というのはつらそうだな。「これに耐えれば火星に行かせてあげる」というのでもないかぎり、管理人的にはパス。
スピンオフは意識しすぎると本末転倒になるおそれがある。まずは、健康管理に必要なことがなにかを考えていくべきである。
その通り!

◆日本のテストパイロット100人に聞きました(違う50人)

JAXA/ISASニュース:「ロケットの次のゴール」または「詐欺師ペテン師の世界」

JAXA/ISAS内部の人間の士気を鼓舞するために書かれた文章であると思われるが、こうやって部外者も閲覧できるのがご愛嬌。

興味深いのは、ISASが再使用型有人宇宙ロケットを開発したとしたら、それを操縦したいと思うかどうかを、日本の50人のテストパイロットに対してアンケートをとっていること。6割近いパイロットが自分から操縦したい、と、答えている。「命令があれば操縦する」を加えると、7割近い。

JAXAが独自の有人宇宙ロケットを開発することは今のところ考えがたいことではあるけれど、もし万が一、そういうことにでもなったとしたら、その時の宇宙飛行士第一号は、このアンケートの母体となったテストパイロット達であろうことが、この記事からはからずも読み取れる。いままでのNASDAの宇宙飛行士ってペイロードスペシャリストやミッションスペシャリストだけだったから、大きな路線転換、ということに。まだはるかな未来のことだけど。

要するに宇宙と言って特別な世界を標榜したがる我々と,世の中に受け入れられるシステムを作ろうとする人との違いです。
という文章には共感できる。

◆星出宇宙飛行士のインタビュー記事

一昨年の記事だけど、日本機械学会の「メカライフ学生企画」に星出宇宙飛行士へのインタビュー記事が掲載されている。

日本機械学会メカライフ学生企画:2003年9月 宇宙開発事業団宇宙飛行士 星出彰彦氏 (PDF)

本当にやりたいんだったら直談判するくらいの根性を見せろ,と言われまして...
なるほど、若田宇宙飛行士が選ばれた時の選抜試験ではキミもワタクシもいろんなドラマがあったのね... 今にして思えば90年代って宇宙飛行士選抜が3回もあって、幸運な時代、だったのかも。今やミレニアムを過ぎてからはや5年、ですぜ。

「飛行までの訓練の9割方は何かあったときにどうしたらいいのかを学ぶための訓練」なんて言葉もあったりして、これから宇宙飛行士になりたいと思っている人には参考になるかも。

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Comments

こんばんは。TBありがとうございます。(^-^)

シンポジウムの議事録が検索で引っかかるなんて
便利な世の中だなァと感じました。

それにしてもやっぱり500日はきついですよねぇ。。。

じゅりさんどもです。

やっぱり500日間はつらい、ですよねー。
ロシアって、やることがすごいなー、というか、どうやってモチベーションを維持してるんでしょうかね。

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