シャトルフライトSTS-114の詳細
昨年12月19日掲載の記事だけど、野口宇宙飛行士が乗るスペースシャトル・ディスカバリーのフライトSTS-114の詳細な情報がSpaceflight Nowに掲載されている。
Spaceflight Now: STS-114 Shuttle Report | NASA sets sights on next space shuttle flight
アメリカのテレビ局三大ネットワークの一つ、CBS系列の"Space Place"という番組のために書かれた記事をCBSの許可を得てSpaceflight Nowに掲載したもののようだ。
Part 1〜10までの10ページで、打ち上げから帰還までの詳細な予定が書かれている。これだけの情報量を英語で読むのはさすがにしんどい。けど、じつに充実している。
問題の打ち上げ日時の件。NASAの公式ページでは相変わらず「5月12日から6月3日の間」となっているけれど、Spaceflight Nowの記事もFloridaTodayの記事も、打ち上げは5月14日から6月3日の間、となっている。
この二日間のずれは、どうやら打ち上げ時に切り離された外部燃料タンクを詳細に撮影するための日照条件、からくるようだ。国際宇宙ステーションは1時間半で地球を一周する軌道で周回していて、スペースシャトルはそれぞれの周回のわずか2,3分間ほどのちょうどよいタイミングをねらって打ち上げないといけない。このタイミングを「launch window」というのだけれど、その時刻は打ち上げが1日遅れる毎に少しずつ早まる。
上の記事ではかりに5月14日に打ち上げだとすると、打ち上げ時刻は午後4時11分、ということになるらしい。ということは、切り離し後の外部燃料タンクの日照条件がベストになるのは、実は20日過ぎ、くらいか...?
今回のフライトで特徴的なことの一つに、TAL (Transoceanic Abort Landing)の予定地がモロッコからフランスのマルセイユの近く、に変更になったことがある。TALというのは、打ち上げの途中にエンジントラブルなどでスペースシャトルが大西洋を渡りきったところで緊急着陸する場合のこと。25年のシャトル飛行でも実際には一度も使われたことはないが、宇宙飛行士は日常的にシミュレーターを使って訓練する。
移転の理由はイスラム圏のモロッコよりもフランスのほうがセキュリティ上安心だから、ということだそうで、こんなところにまで9・11事件とその後の世界情勢の影響が及んでいる。しかしアメリカってフランスを嫌いになったんじゃなかったっけ...?
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