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2005.01.27

宇宙機関長会議共同声明

JAXA: 国際宇宙ステーション計画に関する宇宙機関長会議共同声明
読売新聞:日本の補給船を物資輸送に活用、宇宙機関長会議で確認

日米欧露カナダの5ヶ国の宇宙機関の長が26日、会合。確認されたのは、

  1. STS-114の飛行後、現在2名になっている宇宙ステーション(ISS)の搭乗員を早期に増やす
  2. 日本の補給船HTVなどを将来の物資輸送に活用する
  3. ISSを2010年までに予定通り組み立てる
  4. 完成後、研究・探査の目的に合致するようISSを利用し、さらに発展させていく
  5. 今秋開く同会議で改めて将来計画を話し合う
など。

ISS搭乗員の増員は、古川、星出、山崎の三宇宙飛行士がいつ飛べるか、に密接に関わってくる死活問題だ。

HTVが物資の補給に活用されるようになれば、日本の宇宙開発産業も活気づく。

特に驚くべきような内容は書かれていないけど、この合意・確認事項が早期に実現するかどうか、が、日本人宇宙飛行士にとってはじつに重要な意味を持つ。願わくは、現在の宇宙飛行士の数ではローテーションが組めなくなるほどISSが繁盛して、次期宇宙飛行士選抜が行われることにでもなりますように。

[2/2追記] JAXAプレスリリースに

ISS計画に関する宇宙機関長会議(HOA)の結果について

が掲載されました。

2) 各極からの進捗状況/課題の報告
各極から進捗状況及び課題が報告された。主な内容は以下のとおり。
.....略.....
JAXA:
* 日本実験棟"きぼう"(Japanese Experiment Module: JEM)の早期打上げ、資金制約への適合性の確認に必要な調整の促進が課題。
って、難しい日本語だなぁ。なんじゃらほい。

あとTPS/Jメールのヒューストンレポートには、

参加国は、6人勤務となった場合には2機のソユ−ズ カプセルを使えばライフボ−トの役割を果たすと主張するが、米国は対イラン核不拡散法の条項に縛られ、ロシアからスペ−スクラフトを購入できない立場にある。

2000年に米国議会を通過した法案によると、ロシアは核技術をイランに輸出できないことになっている。しかし、NASA国際部の広報担当ラ−ン女史は、米国とロシアはこの問題の解決を図ろうと努力していると述べている。
うーん、これも厳しい情勢だなぁ。日本人宇宙飛行士を応援する立場としては、「6人勤務」の態勢はぜひとも実現して欲しいところ、だけど。

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