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2004.12.07

Knowledge Superhighway

辺境から戯れ言経由:
CNET Japan: インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞

コラムニスト梅田望夫氏が将棋の羽生善治さんの発言として、最近の若い世代の将棋人口がインターネット上の対局などを通じてあっという間に「アマチュアで考えうる最高峰」のレベルにまで到達できてしまう、という現象を紹介している。

羽生さんの世代では考えられなかったようなスピード感と、そこから一歩進んでプロの棋士を目指す、ということがいかに大変であるかを比喩する言葉として

「将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということだと思います。でも、その高速道路を走り切ったところで大渋滞が起きています」
という表現をされた、とのこと。

Spiegelさんのいうように、このコラム記事の指摘は職業エンジニアにもあてはまるし、管理人的に見れば、その他の知的な生産活動を行う職業全般にもあてはまる、と思う。

先人が苦労して築き上げた業績をたどることは簡単だけれども、そこから一歩踏み越えて先に進むためには気の遠くなるような努力が必要。それ自体は別に珍しいことではないのだけれど、インターネット、という社会基盤の整備によって、「高速道路と大渋滞」の現象が質的にも量的にも急激に広がっていることは確か。

新しくやってきた人が、壁にぶつかる、ということも、大変なことだけれど、古くからやってきた人が、古くからやっているというだけの理由で一種の既得権を主張しようとしても、渋滞の中でもみくちゃにされて、あっけなく踏みつけられていく。いやはや、大変な時代になりましたね。

K.Moriayma's diary経由:
HotWired: 若年層のネット移行で、紙媒体の新聞・雑誌が絶滅する?

紙媒体の新聞・雑誌はこの先、若い世代に受け入れられるか?という話題。今さら、という感はあるけれど、HotWiredが掲載すれば、なぜかそれなりに説得力を感じる。確かに古新聞を古紙回収にまわす労力ってバカにならないし、うんざりするよなぁ〜。と、思ったら、まんぷく::日記にこんな記述が。

回収新聞
たまった新聞は捨てるのが面倒だ。ポストに前日の新聞を置いておくと配達時に回収してくれる、なんてサービスがあったらいいかもしれない。
すばらしい! 紙媒体の新聞が生き残るには、こういう総合的なサービスの提供を模索するというのもいいかも。

1997年5月、INTERNET Watchに朝日新聞科学部記者の団藤保晴氏が「インターネットで読み解く!」という連載コラムを開始した。Googleなどの検索サービスを縦横無尽に駆使してあるテーマに関連するページを探し出し、様々な時事問題を斬りまくる、という、ネットならではの斬新な手法に当時は感動したものだ。

しかし、連載を読み進むにつれて氏が記事を書く際のステロタイプな問題分析のスタイルが鼻につくようになって、コラムを読まなくなり、気がついたら連載は終わっていた。

去年、たまたま何かのGoogle検索をかけた時に、氏のwebサイトを発見した。自前の無料メールマガジンを発行して、連載コラムを続けている。7年前のスタイルを保ち続けていて、それなりに元気なようだ。

その団藤氏が最近「ブログ時評」なるブログサイトを開設したことを「ネットは新聞を殺すのかblog」経由で知った。

案の定、といったら失礼になるかもしれないけれど、ブログ上の議論が高じてたくさんの匿名コメントが集中し、団藤氏が彼一流の独自の基準でコメントの大量削除を始めたことから騒ぎが大きくなってしまった。

ブログサイトに寄せられたコメントをどのように処遇するかはそのブログサイトの所有者に裁量権がある。けれど、所有者がコメントをどのように処遇するかを観察することによってその人物の人格が透けて見えてしまうのもまた事実。氏が自分のブログを開設するにあたっては、双方向のコミュニケーションスキルをもっと磨いてからでも良かったのではないか。

先の「インターネットの普及と高速道路の渋滞」でいえば、氏が16年ほど前にパソコン通信のサービスを立ち上げた経験は、ブログの開設に必ずしも長所として作用するわけではない。彼が「高速道路の終端での渋滞」のどの部分で立ち止まってしまっているかは、読者が判断すること、なのかもしれない。

StarChartLogでStellaさんが指摘しているように、ガ島通信のこの記事が今回の件でも問題の所在を理解するための助けになるように思う。

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