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2004.07.28

SpaceShipOneのX-prize挑戦日が決まる

DPR-Japan Postさんからトラックバックをもらったので見に行ったら、SPACE.comにThe Next Great Space Race: SpaceShipOne and Wild Fire to Go For the Goldという記事が載っていた。

Burt Rutan氏率いるScaled Composites社のSpaceShipOneがX-Prizeに挑戦する一回目のフライト日が9月29日に決まったという。

ところで同じSPACE.comの記事にSpaceShipOne Data Shows Vessel Took a 'Trajectory Excursion'というのがある。6月22日(日本時間)のSpaceShipOneの初めての高度100kmの「宇宙飛行」において、ロケットエンジンによる加速中に機体がロールを始めて、パイロットのMelvillが機体のコントロールをバックアップシステムに移行。この結果として22日のフライトは予定のフライトコースから外れて、到達高度よりも低くなり、高度100kmの壁をぎりぎりで突破した、とのこと。


[追記 8/10] IEEE SPECTRUM誌 AUGUST 2004 pp.6-8によると、6月22日(日本時間)のフライトでSpaceShipOneは以下の挙動を示したという。

  • 母船から切り離されて7秒後、時速110kmものウィンドシアーを受けて機体が左にロール
  • 68秒後、ノズルが浸食されたことによる影響を避けるため、パイロットのMelvill氏が機体のトリムを調整
  • パイロットは76秒間のロケットエンジン燃焼の中間付近で大きな爆発音を耳にして驚いた
  • マッハ2.9の大気圏再突入でパイロットはハリケーン(台風)のような風の音に悩まされた
  • SpaceShipOneは上述の様々なトラブルで予定の軌道を42kmもずれたが、予定通り着陸ポイントに戻ってくることができた
  • Burt Rutanが設定した飛行到達予定高度は109kmだったが、実際には120mだけ、時間にして約10秒間だけ、高度100kmの壁を越えていた

私の知人から聞いた情報では、このとき、Melvill氏は機体を捨てて脱出する、ことも考えた、らしい。実際にはこれは機体の特性から予想される挙動で、コントロールをバックアップに切り替えたりせずに、しばらく我慢していたら予定通りのコースを飛んでいただろうとのこと。ニュースソースを確認しなかったのでちょっとあれ、ですが、あらためて、フライトプランの重要性が再確認された、という。

9月29日と10月13日のフライトがあらためて期待できそうですね。それにしても完全マニュアル、パイロットの腕だけに頼る、というアプローチ、政府主導の宇宙開発計画では絶対にあり得ない。やっぱりすごい。

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