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2004.02.28

宇宙関連TV番組情報 2004.3

受験仲間のMさんからの宇宙関連TV番組情報。

*****

今月は最初に本の情報。

連載は第一部完で中断しているものの、アニメは好評放映中の
「プラネテス」の公式ガイドブックが発売
http://shop.kodansha.jp/bc/comics/planetes/

表紙を開いてびっくり、星出さんがカラーで載っているでは
ないですか。白黒ページには、星出さんと作者の対談も。

さて、いつものテレビ情報です。

3/ 1 月 23:00〜23:45 フジ 地球45億年の奇跡
             第1夜 解明! 謎の恐竜惑星
3/ 2 火 23:00〜23:45 フジ 第2夜 地球が生まれた日
3/ 3 水 23:00〜23:45 フジ 第3夜 奇跡の生命進化
3/ 4 木 23:00〜23:45 フジ 第4夜 人類はどこへ行く
http://www.fujitv.co.jp/ichioshi/040301kiseki/index2.html
「第2夜」にはマーズローバーの最新情報なども。
北野武さんが「番組リーダー」。

3/ 6 土 NHK総合 15:05〜16:00 南極皆既日食・白い大地に黒い太陽を見た
南極で日食を観察する毛利さんの映像も流れる?

3/12 金 26:50〜28:35 テレ朝 トレニアム
国際宇宙ステーション計画の裏に隠された陰謀をめぐる、ドイツの
テレビドラマ。三部作のうちのパート1とのこと。

3/16 火 24:00〜24:45 NHK教育 サイエンスZERO 火星に生命のこん跡を探せ
               ・NASA火星探査
詳細はまだ不明。

3/20 土 12:00〜12:50 NHK BS1 BSフォーラム 宇宙と教育 (再)
3/22 月 10:00〜10:50 NHK BS1 BSフォーラム 宇宙と教育 (再)
昨年開催された、世界宇宙飛行士会議の1セッション。
概要は以下のとおり。
http://iss.sfo.jaxa.jp/ase-j/03.html
http://www.jaxa.jp/pr/event/2003/ase/news01_j.html

3/30 火 24:00〜24:45 NHK教育 サイエンスZERO ZEROスペシャル
                ・最新科学で宇宙のなぞに迫る
「ZEROスペシャル」というのは、これまでに放送した物の総集編のはず。

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先日、NASAのsiteを見ていたら、思いがけず野口さんのインタビューを
見つけました。全部英語で、結構長いです。

STS-114 Shuttle Crew Interviews
http://www.nasa.gov/vision/space/preparingtravel/STS-114_RTFinterviews.html

野口さんの写真の下にある"Read the complete Noguchi interview."を
クリックしてください。

*****

とのこと。まいどどうもです>Mさん

ところで私は明日から出張のため、日記の更新が一週間ほど滞ります。

2004.02.25

歴代の受験仲間たち

野口宇宙飛行士からのメッセージを5thstar.orgに掲載したら、こことかこことかここで紹介されました。どうもありがとうございます。

ところでそのなかにこんな記述が。

第五回の宇宙飛行選抜試験を一緒に受けた人達の同期会「5thStar」のサイト。
ちょっと紛らわしいところなのですが、野口さんはNASDAの5人目の宇宙飛行士ですが、宇宙飛行士選抜としては第3回、だったのです。第1回の選抜で毛利さん、内藤(向井)さん、土井さん、の三人が選ばれたから、なんですね。

歴代の宇宙飛行士選抜受験仲間の会はこんな風になってます。

第1回 1985 一期生 3人 PS友の会
第2回 1992 二期生 1人 MS友の会
第3回 1996 三期生 1人 5thstar
第4回 1999 四期生 3人 Issac98

ここで「一期生」「二期生」などは、旧NASDA側が便宜上用いる呼称。受験生自身は「PS友の会」「MS友の会」などの愛称を用いています。

受験生にはそれぞれ自分の職場があり、いろいろな事情があるので自分が受験した事実を公表する例はあまり多くないですが、自ら「カミウングアウト」した有名な例としては、私の盟友でもあるIssac98の白崎修一さん。あと、毛利さん達と同じ第1回の選抜を受験し、その後、NASDAに就職して毛利さんの宇宙材料実験を地上でサポートし、種子島宇宙センターや筑波宇宙センターの所長を歴任した菊山紀彦氏などがおられます。

Issac98からは他には「星になった」蓮尾さん。

私自身は5thstarとIssac98から、ですが、半分カミングアウト、というところですね。^^;

詳しくは書けないですが、実は、選抜受験をきっかけとして、それまでの職場を辞めてNASDAに就職した人、というのは、菊山氏以外にもかなり多いのです。NASDA以外にも、いろいろなところに再就職した人がいて、なかなか面白いネットワークを形成しています。

5thstar.orgの「選抜体験記」が 〜 Episode III 〜 から始まっているのは、いつの日か、PS友の会やMS友の会の人たちにも自らの体験を語ってもらいたい、という野望?があるからだったりします。

秋山さんのTBSを別格、とすれば、日本でこれまで実施されたことのある宇宙飛行士選抜とは、過去20年の間にたった4回。その間に、チャレンジャーとコロンビアが失われてしまったという事情があったとはいえ、狭き門、ですね。

若田さんの初フライト後に「PS友の会」と「MS友の会」が合同で開いた同窓会に5thstarメンバーが招待された時の話についてはまた日を改めて。

2004.02.23

火星探査機の衝撃の映像

某国の宇宙開発関係の某重要人物から、衝撃の極秘映像を入手しました。某火星探査機がたいへんなことになってます。

火星探査機の衝撃の映像!!

この映像の入手元が某国の宇宙開発関係の某重要人物、ってところまでは、神に誓って真実、ですが、そっから先の内容の信憑性については保証できかねます、あしからず。:p

注:再生にはQuickTimeプラグインが必要です。

2004.02.22

気になる記事のメモ 2/22 [宇宙・航空関連]

備忘録の整理

地球監視・観測衛星の動向
衛星画像で倒壊建物を解析 速さは手作業の2千分の1
二式大艇
バイカルロケット
今後の宇宙開発利用に関する要望
我が国の宇宙開発利用の目標と方向性
米国を刺激した中国の宇宙開発計画とは?
パイロットや客室乗務員団体、「宇宙線」対策で要望書
飛べないといわれた昆虫のロボット・ショック
ブッシュ・チームの宇宙の旅
アフリカに消えたボーイング727の謎
日本の宇宙開発と三機関統合
火星探査車の不調、原因は「ファイルの消し忘れ」
宇宙開発ヘッドラインニュース
OPEN SKY
対談 松浦伸也×笹本祐一 国産ロケットは何故落ちるのか

気になる記事のメモ 2/22 [IT関連]

備忘録の整理

新しいweb検索の姿.
IBM、「意味」を引き出すWeb検索プロジェクトを推進
RSSの丘
officeさんことK氏が逮捕されたことについて
増殖を想像する力
ドライバー偽装事件
7分野でIT活用促進策 決定
「ソースを使え,ルーク」
ブラウザ対応の話
XPの恐るべきセキュリティホール
office さんの逮捕について
Windows 2000/NT のソースコードがネット上に流出
Microsoftの販促企画に成り下がった「公的個人認証サービス」
@検索エンジン
私のなかのムスカ大佐
事例11 検索で思うこと #0002
その後も論議呼ぶ「モノカルチャー=セキュリティ脅威」理論

2004.02.20

いい質問

ちょっと前のニュースになるけど、TPS/JメールのYMコラム(NO.219)に

「音速が温度によって変化する公式を教わりましたが、その公式に当てはめると、音速は5億度になると光速に達するほどになります。そんなことが起きるのですか?」

特に上記最後の質問は講師陣が「いい質問だなあ」と異口同音に語っていたものです。

さて、あなたならどう答えますか?
という話が載っている。

う〜む、一見ナイーブな質問に見えるけど、よく考えれば考えるほど、含蓄のある質問だ。すばらしい。

野口宇宙飛行士からのメッセージ

野口宇宙飛行士から5thstarと読者のみなさんへのメッセージ

Return To Flight - Regain Our Future -

を本家サイトに掲載しました。

受験仲間への熱きメッセージ、しかと承りましたぞ!

2004.02.19

福岡で若田宇宙飛行士が講演

このところ忙しくて、ニュースをウォッチしている時間もメールに返信書く時間もないですが、某所からタレコミをもらったのでご紹介。

若田宇宙飛行士の講演情報。

日本物理学会公開講座「宇宙に散りばむ夢を求めて」

講師: 若田 光一 氏
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士
日時: 平成16年3月29日(月) 14時開演(13時開場)
会場: 福岡市民会館大ホール
対象: 一般  [小(4年生以上)・中・高校生の参加を歓迎します]
参加費: 無料 [事前申し込みが必要です]
残席数 724 (2月16日現在)

とのこと。福岡近郊に在住の方、お申し込みはお早めに。

asamiさん、見てますか? 若田さんに会うチャンスだよ!

*****

一方、2月20日申し込み締め切り必着で、こんな催しもあります。これはこれで面白そう。

あたしはどちらもいけそうにない。;_;

2004.02.18

パリの空の下

フランス国立科学センターCNRS (Centre national de la recherche scientifique) は、ミラボー橋から歩いて10分ほどの場所にある。メトロの駅から徒歩30秒。

cnrs.jpg

CNRSは職員約2万5千人、うち研究者が約1万1千人、技術者が約1万4千人。中央集権の国、フランスらしい、科学研究の中央的組織。いろいろな分野の研究所がこのCNRSの傘下に配置されている。

一方、ヨーロッパの宇宙機関であるESAとの関係でいえば、フランスの宇宙機関はフランス国立宇宙研究センター CNES (Centre National d'Etudes Spatiales)との関係が深いらしい。

組織図を見ると、CNRSの下には

Institut National des Sciences de l'Univers - INSU
Département des Sciences de l'Univers - SDU

という二つの宇宙科学関連機関があって、CNESとも関係があるようだけど、ESA, CNES, CNRS, INSU, SDUの関係って、どうなっているんだろう? なんだか日本以上に複雑な構造になってる...

去年の7月7-8日に京都でNASDAとCNESがシンポジウムを開いている。2005年にはフランスで次のシンポジウムを開くらしい。

なんてことを考えながら、メトロの駅を歩いていたら、地下道からギターの音色が聞こえてきた。

metro.jpg
QuickTime 332KB

パリだねぇ。

2004.02.15

ミラボー橋

Sous le pont Mirabeau coule la Seine
            Et nos amours

ミラボー橋の下を流れるは
セーヌの河か また我が恋か

mirabeau.jpg

Vienne la nuit sonne l'heure
Les jours s'en vont je demeure

夜よ来たりて時の鐘を打ち鳴らせ
日は過ぎ去りて とどまるは我

        詩:Guillaume Apollinaire「ミラボー橋」

mirabeau2.jpg

子供のころ、星の本を読むのが好きで、片っ端からいろんな本を手当たり次第に読んでいた。その中に故・石田五郎先生の「天文台日記」があった。

「ミラボー橋」はこの「天文台日記」にも出てくる石田先生がお好きなシャンソンの一つで、私も子供のころに詩の一節を暗記しては、遠いパリの空の下に思いを馳せていたものだった。

日は過ぎ去りて とどまるは我。

2004.02.09

日本の有人宇宙開発の今後

詳しくは書けないが、現在、某所で日本の宇宙開発政策の今後を検討する資料の準備が進行中。少し広めにいろいろなところから意見を吸い上げようとしている。でも、話がいつも急なのがいつもながらというか、なんというか。変わってないなぁ>JAXA

3月一杯くらいまでに最終的な形に持っていくみたいだから、最終的な審議の場とは宇宙開発委員会のことか? 宇宙開発利用専門調査会との関係はどうなっていくんだろう?

しもじもの人間がなんらかの形でインプットできるのは今週いっぱいという。そんな。日本の将来30年がこの一週間にかかってるだなんて。

ちょっと頭を整理するために、メモ。

2003.6.25 宇宙開発委員会 利用部会我が国の国際宇宙ステーション運用・利用の今後の進め方について (中間報告)

これの別添1
国際宇宙ステーション(ISS)/JEM 利用計画及び運用・利用体制見直し検討体制 (PDF)

宇宙開発委員会・国際宇宙ステーション利用専門委員会
 ├利用促進検討委員会
 └宇宙環境利用検討委員会
   ├重点化方針原案策定WG
   ├科学研究専門分科会
   │ ├合同WG
   │ │ ├物質科学WG
   │ │ ├生命科学WG
   │ │ └基礎科学WG
   │ └科学観測WG
   ├先端技術開発専門分科会
   │ ├先端技術WG
   │ └有人技術WG
   ├応用利用専門分科会
   │ ├蛋白質技術WG
   │ └ナノ・材料技術WG
   ├一般利用専門分科会
   ├利用制度WG
   └民間活力導入WG

先端技術開発専門分科会のこの時点での認識は:

1) NASDAにおいては有人宇宙技術の開発がかなり行われていたにも拘わらず、外部にはほとんど系統的な説明がされていなかった。
2) 有人宇宙技術が宇宙ステーション実験とは異なるものであることが、十分理解されていなかった。
3) 国際宇宙ステーションの運用に対して、年間数百億円の経費が今後10年間必要と予想されるが、これがネガティブに受け取られる雰囲気があった。

この認識にとりあえずコメントはしない、これが出発点。フレームワークに手を付けないで果たしてうまくまとまるかな? ちょっと考えてみることに。

松浦さんが著作や記事を書いている。五代さんの「日中宇宙戦争」も買ってきたけど、読んでる時間がない。

日経BizTech:
2005年度NASA予算案、新宇宙政策に沿ってスペースシャトルとISSを「損切り」

今週は日記の更新が不定期になる予定です。

[追記] 誤解を招くかもしれないので補足。私自身は宇宙開発とはなんのゆかりもない人間です。ただちょっと日本の宇宙開発について考えてみるだけ。忙しくなるのは上記とは別の理由。

2004.02.08

宇宙ステーションの次期滞在クルーが二度目の変更

現在、国際宇宙ステーションに滞在中の第8次遠征クルーと交代する第9次遠征クルーは4月18日にソユーズロケットで打ち上げの予定。この第9次遠征クルーのメンバーはもともとNASAのWilliam S. McArthur, Jr.氏とロシアのValery I. Tokarev氏だったのが、McArthur氏の「健康上の理由」により、リロイ・チャオ氏と交代することが1月12日に発表になったばかり。

それから一ヶ月と立たないうちに、打ち上げまであと70日あまり、というタイミングで再度、クルーが交代することになった。

Space フロリダトゥディ紙の記事によると、宇宙ステーションでの長期滞在を目的として長い間訓練を続けてきたメンバーの間に培われる信頼関係を重視し、もともと第10次遠征クルーとして訓練を続けてきたMichael Fincke氏とGennady Padalka氏に交代させるという。

NASAの発表はこちら

宇宙ステーションという、「板子一枚外は地獄」という極限の閉鎖環境で6ヶ月を過すクルーのお互いの人間関係は極めて重要だ。「喧嘩してしまって、もう顔も見たくないので自分一人だけ地上に帰りたい」というわけにはいかない。共通の目的のために訓練を積んできたメンバーを打ち上げ数カ月前に突然入れ替えると、いくらプロフェッショナルな宇宙飛行士といえども多少の心配は残る。

しかしNASAの記事を見ると、こんな記述がある。

"Fortunately, the partnership has a pool of highly qualified crew members available, which gives us the flexibility to deal with unexpected circumstances. After a very thorough evaluation by our partners, I'm confident that these assignments make the very best use of our crew resources and skills and will ensure the flights' full success."
この「unexpected circumstances」と「very best use of our crew resources」というのはなんだろうか。

あくまで私の推測だけど、異例とも言える今回の2回目のメンバー変更の影には、

共同通信:米、宇宙基地撤退を検討 2017年以降、譲渡も
京都新聞:米、宇宙基地撤退を検討 2017年以降、譲渡も

という、アメリカの宇宙政策変更の影が色濃く出ている、と、思う。この変更により、今後15年ほどの間に、飛ぶことのできる宇宙飛行士の数は極端に少なくなってしまった?のだろうか??

ところで、リロイ・チャオ氏もマイク・フィンク氏も、どちらも日本と縁の深い宇宙飛行士だ。

リロイ・チャオ氏は向井さんと同じ1994年のSTS-65のコロンビア号のフライトが初飛行。その後、1996年のSTS-72や2000年のSTS-92で若田さんと二度、フライトしている。船外活動のエキスパート。親日派の中国系アメリカ人で、1998年度の我々の宇宙飛行士最終選抜でもパーティに参加して、二次会まで付き合ってくれた。

MohriChiao.jpg

一方のマイク・フィンク氏は空軍中佐で、以前、日本に駐在していたこともあるパイロット。1996年からのNASAのアスキャン(宇宙飛行士候補生)クラスに、毛利さんや野口さんと一緒に参加し、1998年にミッションスペシャリストの資格を得る。今回が初飛行になる。最終選抜では国際宇宙ステーションのモックアップの案内をしてくれた。

fincke.jpg

日本では岐阜県の各務原の基地にいて日本語の教育も受けたことがあるとのことで、日本語がぺらぺら。初フライトが6ヶ月の宇宙ステーション滞在、ということでさぞや張り切っていることでしょう。私のことを覚えてくれてるかな?

野口宇宙飛行士が予定通り9月に飛ぶことがもし可能であれば、アスキャンクラスの同期生で日本語ペラペラのマイク・フィンク氏が、予定が延びたとしたら、過去3回のフライトをすべて日本人と飛んだリロイ・チャオ氏が、のぐっちゃんを宇宙ステーションで出迎えることになる。万全の体制で日本人を迎えようとするNASAの配慮、も、あったりするんだろうか? ちょいと深読みしすぎか??

とにかく異例のクルー交代だ。もともとの予定クルーだったTokarev氏はどうするのだろう?

2004.02.07

捜索エンジン「百度」!

これも宇宙開発の話題じゃないですが...

アクセス解析ログを見ていると、世の中には思ったよりいろんな検索エンジンが使われているのがわかる。

なかでも特筆ものなのが検索エンジン、いや捜索エンジン「百度」!

http://www.baidu.com/ BaiDu 百度

私は中国語がわからないので、誰がどんなふうに開発して運営しているのかもわからない。でもちょっと遊んでみる限り、なかなか使い勝手がよさそうだ。

百度を使って例えば「株式会社ウェディング」を捜索すると、こんな感じになる。

百度から我がサイトへは「坂井三郎」というキーワードで訪れてくださった方がいる。いったいどこのどなたがなんの目的で捜索されていたことやら。

時代はグローバル。

ココログのページランクが高いわけ

例の悪徳商法マニアックスを巡る一連の騒動をウォッチしていて気づいたこと。

事情がわかっている人には「なにをいまさら」な話を書くので、読み飛ばしてくださいませ。あと「ページランクってなに?」という人は、こんなページとかこんなページを読んでおくと参考になるかも。

ちなみに「SEOとは」というキーワードでGoogleで検索すると、「なんだかなぁ」と思うような、ちょっととほほな感じ。個人サイトのオーナーにとってはどうでもいいことなんですが、コマーシャルサイトを作っている人にとってはページビューってのは死活問題なんだということがあらためて実感。しかしなぁ。されどなぁ。

関係ないけど詞織さんと極東ブログさんの「カラミ」を発見した。なんだかいつもの雰囲気と違うのでミョーにほんわかした気分。

*****

最近、Googleでなにか調べものをしようとすると、ココログのページが上位にヒットすることが多いと感じませんか? blogというのはトラックバックの機能があるから、もともとページランクが上がりやすい要素があるんですが、でもなぜかココログはやたらGoogleと相性が良い?

うちのサイトでいえば「ブッシュ 宇宙開発」「NASA オポチュニティ」「視力回復トレーニングソフト」なんてのが定番メニュー。^^;

あと、「イラン 地震 救援金」などでも検索上位に来る。ので、記事を書いた責任を感じるので、あとで続報を書かなきゃ。

ココログが他のblogサイトに比べて有利な理由を洞察した記事としてはたとえばこんなところ

@niftyのココログはサブドメイン仕様なので、ココログの方がSEO向きといえます。

そう、ココログの場合、IDを取ると、それがサブドメインになる。ココログユーザーはなぜかお互いに仲が良い場合が多いから、お互いのサイトを訪れてリンクやトラックバックを送りまくる。Google的に見るとどういうことか。それぞれ違うサブドメインのサイトが相手のサイトを参照しあっているわけで、それぞれのサイトの「対外的信用度が増す」と見える。おまけに、ココログユーザーにとっては常識だけど、

cocolog-nifty.com
air-nifty.com
txt-nifty.com
moe-nifty.com
way-nifty.com
tea-nifty.com

などという、異なるセカンドレベルドメインが、ユーザー入り乱れて相互参照しまくることになる。これって、Google的に見れば、というか、ココログを知らない人から見れば、全然関係のない異なる組織がお互いをよいしょしあってるのといっしょ。

どっかで見た構図だと思いませんか? そう、例の悪徳商法マニアックスを巡る一連の騒動のそもそもの発見の端緒となったSEO対策を連想させるサイトの存在、と、ほとんど一緒じゃん。

とまぁ、blogサービス開始の際の、ほんのちょっとしたサイトデザインの決定が、今日のココログの隆盛をもたらした、というお話。

でも、それだけじゃない、と、思う。

ココログユーザーには旧NIFTYServe時代の、「会ったこともない相手のキャラクターを一瞬で見抜いて、仲よくなる」という特技?を持った人が多い、ように感じる。これが2chやはてなダイアリーやスラッシュドットなどの他のサービスプロバイダにはない最大の特徴だ、と、個人的には思う。

これは私の偏見かもしれないけれど、ユーザーの平均年齢も高いように感じるので、ネットワーク上の人間関係だけでなく、実社会における人的ネットワークも豊富であると感じさせるような安定感のある記事を書く人が比較的多い、ように思う。1987年創業のNIFTYServeがベースになっているのは、だてじゃない。

*****

ところでHSKI'sさんの記事経由で知ったのだけど、NTTのgooラボが日本語自然文検索実験なるものを始めたらしい。「株式会社ウェディングとは?」で検索してみると、こんな感じ

株式公開を目指すGoogleにとって、今年は新年早々から「Google八分」なんてキーワードも大ヒットしたし、善くも悪くもターニングポイントとなってしまう一年だ。Googleが今のように日本語にも柔軟に対応するようになる前は、NTTのgooが日本語検索サイトとしては一世を風靡していた。日本語サイトの検索エンジンの勢力地図が一気に書き変わってしまう一年になる、なんだかそんな予感がする。

気になる記事のメモ 2/7 [IT関連]

備忘録の整理

セキュリティホール memo
office氏の逮捕
総務省と経産省の情報政策部門統合?
Standalone Internet Explorer
勇み足で不正アクセス4
新潟県柏崎市の担当者の方へお願い
IE使用率、不動の95%
プライバシー懸念し中止 NASAの乗客データ研究
NASAの「テロ対策プロジェクト」に懸念の声

2004.02.06

検索エンジン

アクセス解析ログを見てたら「NASA X-16」なんてキーワードで当サイトを訪れて下さった方を発見。

「ん? X-16の記事なんて書いたっけ?」と調べてみたら、この記事の「へぇx16。」に反応していた。

まさかこんな副作用があるとは。ごめんな、おじさんが悪かった。:p

2004.02.05

気になる記事のメモ 2/5 [悪徳商法マニアックス関連]

備忘録の整理

悪徳商法?マニアックス
2004.01.15 悪徳商法マニアックス、googleからリンク削除される
2004.01.19 Google Japanがクレームのあった検索対象を結果から除外
2004.01.27 かっこいいGoogle
2004.01.31-02.05 [[はてなダイアリー]] 5
2004.02.01 株式会社ウェディング様より有限会社はてな様に削除要請
2004.02.01 はてなよお前もか?
2004.02.02 株式会社ウェディングがはてなダイアリーに圧力?
2004.02.02 株式会社ウェディングより、内容証明郵便
2004.02.03 インターネットに騙されるな!
2004.02.03 私は株式会社ウェデイングの企業理念を支持します
2004.02.03 Gravity in eight minutes
2004.02.03 google八分関連で、他の検索エンジンを探して
2004.02.03 Re: 株式会社 ウェディングが悪徳商法?マニアックスを訴えるのか?
2004.02.04 コード・ヒーロー
2004.02.04 Google八分の問題
2004.02.05 うちも「google八分」されちゃいました。
2004.02.05 とりあえず意義を申し立てる!(悪の最新情報)

[tips]
Bulkfeeds: RSS Directory & Search ココログル blog search!
などにて「悪徳商法」や「Google八分」などで検索してみる
Bulkfeeds:で「悪徳商法」を検索
ココログルで「悪徳商法」を検索
blog search!で「悪徳商法」を検索

さよならトトロの森

星が好きな人のための新着情報経由:

天文台マダム日記:さよならトトロの森

私がひそかにお慕いもうし上げていた「天文台マダム日記」が突然、最終回だという。「ええっ!」と思って見にいったら、旦那さんの転勤が決まったとのこと。もう一つ、マダムがこよなく愛してきた、トトロの森の天文台官舎も、天文台が平成17年4月から法人化になることに伴い、取り壊されるという。(ん? 平成17年? だっけ?)

 しかし、私は決して反対しているのではない。
 人が住んでいるからこそ、文化が存続し、意味があると思う。文化の主役は人なのだ。文化が消滅してしまったのに荒れた建物だけが残ったって、なんの意味があるというのか。
 ならばいっそ、いさぎよく跡形も無くなってしまった方がよいのだ。
うん、これも時代の波、というものでしょうか。

マダムの日記の存在を知る前、私も天文台を訪れた際に、この官舎を見かけたことがある。このときはまさかマダムのような人がここでいきいきと暮らしているなんて、夢想だにしなかった。

21世紀の東京にタイムカプセルのように取り残された、トトロの森。保存しろなんて言わない。せめてVirtual 3Dの世界に永久保存できないものだろうか。取り壊される前に。

マダムのサイトの新装開店をお待ち申し上げます。私も野辺山には青春の思い出があるのだ。

2004.02.03

blog search!

先週末、アクセス解析のログを見ていたら

http://blog.threetree.jp/

なんてところからのアクセスがあったので見にいったら、blog用の検索エンジンだった。Curryさんのココログルをblog全体に広げたような検索エンジン。

何かの時に便利そうなので右サイドバーに登録しておいたら、すかさず管理人さんからメールが届いた。そこでキーワード順位提供サービスなるものを紹介していただいた。

blog記事を投稿する際に
http://blog.threetree.jp/tfidf/push.cgi
にpingを送信すると、その投稿した記事内容を解析し、キーワードごとの重要度を計算して、コメントとして書き込むサービスで
ということらしい。

ただし、ココログの場合は設定メニューで
 ・cocolog ping server
 ・weblogs.com
のどちらかにしかpingを送れないようになっているので、blog.threetree.jpに対しては手動で

http://tb.threetree.jp/

に対してトラックバックを送れば良いとのこと。

うちの記事で言えばこんな感じのコメントが送られてくる。

ココログのping設定の問題は@niftyが解決してくれない限りどうにもならないのでちょっといやらしいけれど、自分の記事と同じようなキーワードを含む記事をワンクリックで探し出してくれるので、これからこのサービスを利用するblogサイトが増えてくれば、ちょっと面白いかも。

JAXAの組織図改訂

2月1日付けでJAXAの組織図が改定されている。

JAXA: 組織一覧・役員

とはいっても、前の組織図を保存していないので、どこがどう変わったのかわからない...

理事・監事には変更なし...かな?

IMAXシアター

ゲストブックにryoryoさんからメッセージ:

書き込みするのは久しぶりです。ご存知かもしれませんが、品川プリンスホテル内のアイマックスシアターで、「SPACE STATION」を上映しています。随分前から上映していたようですが、私が見たのは昨日が初めてでした。 ロケット打上げから、宇宙ステーションの内部まで、とっても楽しめる内容でした。しかし何といっても宇宙から見る地球の美しさには涙モノです。大画面での3D映像だから迫力満点です。まだ観ていないという方は絶対にオススメです!私はあと数回は行くつもりで〜す。
IMAXシアターですか。宇宙好きにはこたえられないですね。SPACE STATION、ぜひ見てみたいと思います。ご教示ありがとうございます。そういえば前に一度、観にいこうとして観そこなった記憶が... ^^;

IMAXシアターといえば、昔、新宿タイムズスクエアにあったけど、結局一度も観にいく機会がないままになくなっちゃいました。日本ではなかなか興行ベースに乗らないのでしょうかね。品川プリンスえらい!

上映される映像ソフトの傾向からして、科学館に隣接して建設するのが集客力といい集客層といい、向いている気がするのですが... アメリカではケネディ宇宙センターとかジョンソン宇宙センターにも隣接しているし。「セレーネ計画で月面からハイビジョン映像を」と提案している人たちも、できれば「どのようなパッケージングで観客にプレゼンするか」までよく考えて、いい映像ソフトを作ってほしいものだと思いますです。

フライング・ドリームも飛行機マニアからいえば垂涎もの、だけど、日本ではこういう映像ソフト、なぜかなかなか流行んないですね。

P.S. kazuさんにT-38で対抗されてしまった。(笑

kazuさんの新しい船出に乾杯!

2004.02.01

コロンビア号事故から1年

一年前のこの日、一か月後に迫っていた野口宇宙飛行士の打ち上げをケネディ宇宙センターまで見にいくべく、私は航空券の手配と仕事のスケジュールの段取りをやりくりしていた。夜、TVのブラウン管に映ったコロンビア号が空中でこなごなにくだけていく映像を見て、そのまま時間が凍り付いてしまった。

Columbia STS-107 Crew
Image Credit: NASA

5thstar.org
を立ち上げることになったのは、この事故からアメリカと日本はそれぞれどのように立ち直るか、日本人宇宙飛行士は今後、どのように国際協力の中で自らの役割を果たしていくかについて、かつての受験仲間として野口宇宙飛行士を応援したいと思ったからだった。

2か月ほどの議論の結果、弔意と請願をアメリカ合衆国大統領、日本国内閣総理大臣、日本国文部科学大臣、アメリカ合衆国航空宇宙局長官、宇宙開発事業団理事長、に送ることになった。

この請願が日米の宇宙開発にどのような影響を与えたかはわからない。いや、影響などなかった、と思う。ただ、亡くなった宇宙飛行士の意志を思う時、なにかせずにはいられない気持ちだった、というのが正直なところだろう。

事故から一周忌の今日、左サイドバーのメニューと、本家サイトから弔意と請願へのリンクを削除した。ページそのものは残してあるので、検索エンジンなどでたどることができる。

亡くなった7人の宇宙飛行士の意志を継いで、これからも人類の宇宙への歩みを応援していきたい。黙祷。

オポチュニティが火星の地表に

NASAの火星探査機オポチュニティが台座から火星の地表に無事降り立ったとのこと。

Opportunity on the Martian Ground
Image Credit: NASA/JPL

障害が回復して調査活動に復帰したスピリットとともに、これからたくさんの情報を送ってくれることを期待。

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