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2004.01.12

星になった受験仲間

平成10年度の宇宙飛行士募集選抜を受験した仲間の一人が星になった。

といっても、本人はまだピンピンしている。コロしたってしなないような勢いで世界を股にかけて飛び回っている。正確には彼の名前が小惑星の一つに名付けられた、というわけ。

(6887) Hasuo = 1951 WH
  Discovered 1951 Nov. 24 by M. Laugier at Nice.
  Japanese amateur astronomer Ryuichi Hasuo (b. 1952) computed cometary orbits during the 1970s. The name was suggested by S. Nakano, who found the identifications involving this object.
彗星(ほうき星)の場合は、発見した人の名前が付けられることになっているけれど、小惑星の場合は、軌道を計算して同定した人(3回の衝が観測されて軌道が決まると確定小惑星として番号登録される)が名前の提案権を持つのだそうです。

S.Nakanoさんというのは、軌道計算の大家の中野主一さんのこと。中野さんはこれまでにも無数の太陽系天体の軌道を同定している。

命名してもらった蓮尾さんは、

今や番号登録された小惑星は7万個を超え、今年中には10万個に迫ると思われるので、もはや小惑星に名前を付けるなんてことは過去の遺物になりかかっていますし、日本関係の命名では俳優とかアンパンマンなどいろいろな名前が沢山付いていて、稀少価値もなにもあったものではありませんが、それでも自分の名前がどこかに何らかの形で残るのは嬉しいですね。結構、若い番号なので喜んでいます。

次の宇宙飛行士の応募条件で、「小惑星に名前が付いていること」とでもなれば有利なんだけどなあ。
と、命名の喜びを語っています。

蓮尾さんは1986年のハレー彗星の回帰の時に、NASAが企画したIHW(International Halley Watch)のアマチュア観測マニュアルを日本語に翻訳した人ということなので、今このページを読んでいる人の中にも、お世話になったことがある人もいるかも...

受験が終わるまで知らなかったけど、私と蓮尾さんとは、じつは1974年の彗星会議でニアミスしていたことが後になって判明! これだから世の中って面白い。

蓮尾さん、おめでとう!

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